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白川郷から庄川に沿って砺波平野へ (2018年・夏の終わりの飛彈北陸旅行3)

旅行日:平成30年8月30日~9月1日③

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 高山ICから中部縦貫道高山清見道路を西へ走る。このあとは松ノ木峠と軽丘峠を越えて庄川上流に抜け、川沿いに白川郷の萩町を経て砺波平野に下る積もりだ。
 ところが、道路案内板には「国道156号 土砂災害のため旧荘川村岩瀬から白川村牧まで通行止め 白川郷へは東海北陸道を利用」と出ている。やむを得ないので、ETCカードを挿入し、飛彈清見IC/JCTから東海北陸道に入った。
 白川郷ICは次のインターチェンジであるが、この間24.9キロもあって、長さ10,710メートルの飛彈トンネルをくぐり抜ける。最高速度の時速70キロで走ると、約6分半かかる計算だ。暫定2車線で追い抜き・追い越しはできないので、後ろのクルマにぴったりつけられたりしたらさぞ長く感じられるだろう。

 長いトンネルがようやく終わると白川郷ICだが、インターチェンジはかなりの高みにあって、料金所からのアプローチが長かった。
 狭い道を辿り、萩町展望台に登った。合掌造りの建物が点在している。

合掌造りの点在する萩町集落
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 この集落だけが白川郷だと思われがちだが(私も昔はそう思っていた)、ここは萩町という白川郷の一集落に過ぎない。ただ、萩町の前後では庄川が平野を作っているので、萩町とその対岸の鳩谷・飯島の三村が白川郷の中心地をなしていた。
 元禄年間以降の白川郷は42ケ村に及び、現在の白川村23ケ村と高山市19ケ村(旧荘川村18、旧清見村1)からなる。平地に乏しく冬季の過酷な環境であることから、大家族制が根付き、それが住居形態に結びついている。

 それにしても外国人観光客が多い。展望台にはほとんどクルマが停まっていないから、みんな下から歩いて登ってきたのだろう。暑いのに大変だと思うとともに、彼らが観光地の公共交通機関を支えているのだろうと考えたりもする。

家々は妻面が北・南向きなので、統一感を出している
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ススキを前景に入れて
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 萩町を歩きたい気持ちもあったのだが、観光客の多さと駐車場代の高さ(1,000円)に恐れをなして逃げ出した。

 飯島を過ぎると平地はなくなり、国道はトンネルと落石・雪崩覆いの連続になった。水力発電用のダムが連続し、明かり区間では淀んだ水面が見える。
 庄川の谷は地辷り地帯で、いかにも崩れやすそうな崖が連なっている。天正13年(1585)の天正地震では地辷りが多発し、庄川を堰き止めた。萩町より少し上流にあった帰雲城は埋没して城主の内ケ島氏が滅亡し、城下では死者1,000を出したという。

 富山県に入るのだが、庄川本流が県境になっており、国道は嵌入蛇行する庄川を串刺しにするため、県境を何度も超える。富山県に4回、岐阜県に3回入り、ようやく錯綜区間が終わった。

1つの橋で2度県境を跨ぐ斜張橋の合掌大橋
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成出ダムに堰き止められた庄川の対岸は富山県
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 ほんとうに富山県南砺市に入ると、西赤尾町に合掌造りの民家が1軒保存されていた。
 江戸時代に五箇山の塩硝上煮役(金沢藩に塩硝を上納する役職)を務めた藤井家として建てられた。その後、岩瀬家となったため、重要文化財指定は「岩瀬家住宅」として受けている。この一軒に一時は35人が住まっていたという。

合掌造りの岩瀬家住宅
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 合掌造り集落の菅沼、相倉を過ぎ、平橋で庄川の対岸に移る。橋の前後は文字通りのS字カーブで、ダイナミックな線形を描く。ここから下流は深いV字谷を刻み、谷底は見えない。そんなところにも僅かな緩傾斜地を生かした集落がある。
 小牧ダムを過ぎて短いトンネルを抜けると、唐突に平野が開けた。庄川の扇状地であるが、この変化は劇的だ。

 谷口集落の青島(旧庄川町)、西には瑞泉寺の門前町井波(旧井波町)があるが、間くらいにある瓜裂清水(うりわりしょうず)を見に行った。あまりの冷たさにウリが割れてしまったという故事に由来するらしく、たしかに冷たかったが、水量は僅かだった。

岩の隙間から湧き出す瓜裂清水
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湿っぽいので、柵の上にはカエルがいた。変色なう
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 谷口に架かる舟戸橋で庄川を渡り、鉢伏山に登った。道は細く、路面には落ち枝が散乱していた。なんとか県道に出るも、通行の気配がなくて心配になったが、無事に山頂下の散居村展望台に立つことができた。
 眺めは良いが、平野との比高がありすぎて景色が霞んでいる。晴れていればここで夕陽を見る積もりだったのだが…。

霞む砺波平野を見はるかす
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扇状地の東側を流れ下る庄川
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 山を下りて雄神大橋。雄神川は庄川の旧称だ。
 今夜はホテルをチェックイン20時プランにしてしまったので、2時間ほど余ってしまった。砺波市の中心である出町に出て、イオンモールとなみで時間つぶし。頃合いを見計らって店を出ると、雷雨になっていた。
 ホテル目指して走り出したのだが、地図上で目した場所が思いっきり間違っていた。一人の時で良かった。

 さすがに疲れたので私にしては珍しくカーナビをセットし、時折明るくなる雨の中を走り出した。ホテルに着いた時には21時近くになっていた。窓からは散村のまばらな夜景が見えていた。いそいそと大浴場で入浴。

風呂上りには窓の外が真っ白に
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 ビールを空けてから、昼間に古川で買ってきた渡辺酒造の「蓬莱」にも手を出した。肴に富山県のかまぼこを添えて。

飛彈古川の酒で一献。スマホスタンドの使用方法…
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 第一日目の走行距離は498.9キロであった。

次の記事 砺波平野から白山山麓を経て福井平野へ
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