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高岡の街を歩きまわる(後) 瑞龍寺と長い帰路の記(秋の北陸、歴史の旅10)

旅行日:平成26年10月(14~)15~17日⑩

最初の記事 三河から越前へ~日本の東西南北の境目をゆく
前の記事 高岡の街を歩きまわる(前) 高岡古城公園、大佛寺、山町筋、金屋町
 高岡の中心部を歩き、駅の南側に立地する瑞龍寺まで来ました。今は駅の裏側になっていますが、これは街と少し離れていた寺の間に北陸線が敷かれたためです。
 寺の入り口にあたる総門は薬医門形式で、明暦元年~3年(1655-57)の建立されたものです。

瑞龍寺の総門
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 高岡城を築いた前田利長が歿したのは慶長14年(1614)のことでした。
 それから約30年が経った正保2年(1645)、利長の子で金沢藩3代目藩主の前田利常の命により、前田家の御廟と菩提寺の造営が開始されました。
 藩の政庁のある金沢ではなく、高岡の地が選ばれたのは、この街を前田利長ゆかりの都市として発展させようという意図があったためのようです。寺は18年の歳月をかけて寛文3年(1663)に完成し、瑞龍寺と名付けられました。

 大きな楼門である山門は延享3年(1747)に焼失してしまいますが、創建時の宮大工の後裔の手で文政元年(1818)に再建されています。

国宝指定の山門
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 瑞龍寺は伽藍配置に特徴があって、山門から仏殿―法堂が一列に並でいます。また、左右には禅堂と庫裡を置き、それらを廻廊によって結んでいます。これは鎌倉時代に中国からもたらされた寺院の様式を色濃く残しているとされます。
 一列に並んだ山門、仏殿、法堂が国宝指定を受けています。

 伽藍の中央部に位置する仏殿は万治元年(1659)の建立で、総ヒノキ造りの鉛板葺き。鉛板葺きの建物は瑞龍寺仏殿のほかに、金沢城石川門しかないそうです。

仏殿
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 建坪186坪という巨大な法堂は、明暦年間(1655‐57)の建立。内部には前田利長の位牌が安置されています。

法堂
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大庫裡
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廻廊の内部
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 廻廊の外側には石廟が5つ並び、前田利家・利長、織田信長・信忠、そして信長の側室で利長の正室永姫の母とされる正覚院の分骨廟となっています。

木立に囲まれ、ひっそりとした石廟
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紅葉にはまだ時間がありそう
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仏殿と山門
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 総門から東へ真っ直ぐ延びる道は八丁道と呼ばれ、前田利長の墓所へと通じています。残念ながら時間切れとなり、途中で道を折れて高岡駅に向かいました。

八丁道
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高岡駅の裏口にあたる瑞龍寺口
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 ここから「秋の乗り放題パス」を生かした長い帰途に就きます。横浜までの所要時間は8時間15分を予定。
 まずは高岡15:16発の富山ゆきに乗り、富山で10分接続の直江津ゆきに乗り換えます。車内にはボックス席が並んでいますが、帰宅時間帯のため混雑しています。とりあえず立つことに。

高架化工事の進む富山駅で新しい電車から古い電車に乗り換え
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 富山を発車した列車は一旦北に向かい、富山湾に近づきます。1つ目の東富山でいきなり特急列車の通過待ち。
 富山県の東部は北アルプスからの土砂の供給が多いため、どの川も扇状地を発達させています。滑川の先では扇状地の高台から富山湾を見下ろしました。
 富山から50分ほどの入善でまとまった下車客があり、ようやく海側のボックス席に座れました。前方の山が迫り出してきて、線路は海沿いに追いやられます。

富山県・新潟県の県境附近 (越中宮崎・市振間)
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北陸自動車道や国道で足の踏み場がない親不知駅
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 河原の広い暴れ川の姫川を渡り、糸魚川17:03着。時間調整で11分停車するのでコンコースに上がると、西に陽が沈むのが見えました。

新幹線乗り入れ工事が進む糸魚川駅
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 糸魚川の狭い平野が尽きる浦本からはトンネルだらけとなり、その間に夜が色濃くなってきました。終点直江津17:50着。際どい1分接続の長野ゆきがあるものの、急ぎはしないので次の列車を待ちます。その間に札幌ゆきの寝台特急「トワイライトエクスプレス」が到着し、発車していきました。

直江津駅でトワイライトエクスプレスを見送る
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 駅近くのスーパーでビールなどを買い込み、18:39発の信越線列車で長野へ。空いていたのでボックス席で早速飲み始めたところ、高田から高校生が大勢乗ってきました。
 高田から2つ目の脇野田は、新幹線開業に合わせて接続駅となり、上越妙高駅に改称されます。それに先立って今週末に線路と駅の移設が行われることになっており、駅の前後で徐行が挟まりました。
 高校生たちは関山、妙高高原で下車し、静かになった列車は長野県に入ります。長野には20:12に着き、「お先にトクだ値」で押さえておいた長野新幹線「あさま552号」を大宮まで利用。新型のE7系が増えてきているようですが、この列車はE2系でした。

北陸新幹線金沢開業に向けてリニューアル工事の進む長野駅
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「あさま552号」を大宮まで利用
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 最終一本前の新幹線は22:18に大宮着。あとは7分で乗り換えをこなし、最終の湘南新宿ラインで横浜に向かうだけです。
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