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城端寺内町を散策する (秋の北陸、歴史の旅8)

旅行日:平成26年10月(14~)15~17日⑧

最初の記事 三河から越前へ~日本の東西南北の境目をゆく
前の記事 越中国府の伏木から氷見へ
 「秋の乗り放題パス」での北陸旅、第3日目。
 最終日のきょうは朝のうちに高岡から城端を往復し、高岡を散策したあと、15:16発の列車で帰途に就くことになっています。

 高岡8:03発の城端線に乗るのですが、1時間も早く駅へ。7:04発の特急「北越1号」に国鉄色が充当されそうだったので、撮影しておこうと思ったためです。特急「北越」は金沢と新潟を結ぶ列車で、来年春の北陸新幹線開通により廃止になります。

駅舎下で暗かったが、国鉄色「北越」
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急行色の普通列車も見られた
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 城端線の列車は3両連結で、高校生で混雑していました。高岡を発車して南下し始めると北陸新幹線の高架橋をくぐります。交差地点に新高岡駅が設けられることになっており、駅前広場や施設の工事が進んでいました。賑やかだった高校生たちは高岡から3つ目の戸出で下車。
 その名も「砺波」という駅がありますが、ここは旧東礪波郡の主邑で、中心市街地は出町。沿線の田園地帯の家々が散り、散村の趣きになってきました。

車窓の散村風景 (砺波・東野尻間?)
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福野駅の裏手には橋梁の工場。どうやって運ぶんだろう…
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 砺波平野も南の端に近づいてきました。カラスがカキの実をくわえて佇む秋の景色。
 城端着8:57。駅は街よりも少し手前に設けられていて、小矢部川支流の山田川を隔てています。

鄙びた瓦屋根の城端駅
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 城端は善徳寺の寺内町です。寺は山田川と池川が合流する河岸段丘の先っぽに立地しています。周りの平野とは10メートルほどの比高があり、まさに天然の要害。

 善徳寺は真宗大谷派の寺院で、その創建は文明年間(1469~87)、本願寺の蓮如によります。当初は加賀国河北郡砂子坂(金沢市)にあったとされますが、永禄2年(1559)に“城ケ鼻”城主の荒木大膳が移転させました。天正元年(1573)には周辺の市が善徳寺の門前に移され、定期市(六斎市、のちに九斎市)が開かれるようになり、寺内町としての発展をみます。

 現在は全国に51ある大谷派別院の1つ城端別院となっています。浄土真宗の教徒が多い地域である富山県には別院が3つ(富山、井波瑞泉寺、城端善徳寺)も置かれています。
 巨大な山門は文化12年(1815)の建立。

巨大な山門
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精緻な彫刻は井波彫り?
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 本堂は宝暦9年(1759)の建立という歴史ある建物でしたが、折しも修復工事中で覆いが掛けられていました。
 境内の太鼓櫓は元亀3年(1572)に建てられたと言われています。戦前まで朝夕に太鼓を叩いて街の人々に時刻を知らせたことからその名があるそうです。

修復工事中だった本堂
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太鼓櫓
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 寺の前の今町通りは道幅が狭く、段丘上を続いています。一段高いところに建つ黒壁の建物は旧野村家の土蔵「蔵回廊」。呉服商で財をなし、野村銀行(北陸銀行の前身の一つ)を営んでいた野村家が明治36年(1903)頃に建てたものだそうです。

旧野村家の土蔵
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 新しくて広い道が通る尾根を越え、池川側に下ります。こちら側は旧い工場などが多いエリア。
 城端醤油は大正8年(1919)の創業。現在製造拠点は郊外に移っているようですが、いくつかの建物が残っています。

レンガ造りの培菌室
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軒下に吊るされた「醤油」の看板
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 城端は絹織物の生産が盛んな地でもありました。江戸時代には周辺の散村で養蚕が行われ、城端で織られた絹織物は加賀藩による管理により、京の絹問屋と取引を行い利益を上げたのだそうです。

機織り場を抜ける狭い道
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警察署を転用した公民館
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 小さな町なので、街中を離れると蕎麦畑が広がりました。段丘の下をぐるりと回り込んで駅に戻ります。

蕎麦畑
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朝露を載せたサトイモの葉
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旧い農業器具店
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 城端10:15発の列車で高岡に引き返します。昼間の城端線は1時間おきの運転ですが、この列車だけは8:25発から1時間50分ぶり。要するに私が高岡から乗ってきた車輛が1時間18分も停まって引き返すのでした。
 この時間の3両連結だったので、車内は空いていました。往きとは逆の西側の席に座りましたが、道路が並行していて車窓は今一つ。曇っていた空は少しずつ晴れてきました。

曇り空の下の城端駅にて、戻りの列車
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 高岡に11:05に着くと、北陸線ホームには金沢ゆきの特急「北越2号」が到着。
 改札を通過する際、有人改札で駅員と話している方が知った人に似ているように見えました。そのまま過ぎ去ってしまいましたが、あとでSNSを見て大学時代の先輩であるはちたかさんであったことが判明したのでした。東北地方から南下する途中、「北越2号」で高岡に降り立ったのだとか。岡山県の人と神奈川県の人が富山県で邂逅するとは、すごい偶然でした。

思いがけぬ接近を生んだ「北越2号」
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次の記事 (179-9)高岡の街を歩きまわる(前) 高岡古城公園、大佛寺、山町筋、金屋町
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