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宇治神社と宇治上神社に参詣する (青春18きっぷでめぐる冬の関西6・終)

旅行日:平成29年12月(18~)19・20日⑥
最初の記事 和田岬線沿線を歩く
前の記事 あべのハルカスにのぼる
 青春18きっぷでめぐる冬の関西、二日目。あべのハルカスに昇るという目的を果たしたので、天王寺から奈良周りで京都に抜けることにした。
 ところがJR大和路線が運転見合わせで近鉄への振り替え乗車となり、予期せず近鉄奈良駅に降り立った。近鉄とJRの奈良駅の間には距離があり、辛くも12:10発の奈良線の普通列車京都ゆきに間に合った。

観光案内所として保存・活用される先代の奈良駅駅舎
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 奈良線は単線区間が多く残るが、列車本数が多いため、普通列車は特に交換待ちが多い。103系は通勤用の4ドア車であり、ドアボタンがついていない。そのため、駅で待つ度車内に寒風が吹き込む。今は昼間だからまだいいものの、朝晩はつらかろう。

山城青谷駅での交換中のヒトコマ
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 城陽から北は部分的に複線区間が混じるようになり、残る単線区間でも複線化事業が進められている。切り通しや築堤の幅を拡げる工事が行われていた。
 12:52着の宇治で下車。平等院には二度訪れたことがあるので、今回は宇治橋を渡って宇治神社、宇治上神社に参詣することにした。

宇治川に架かる宇治橋から
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わずかに紅葉の名残り
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 琵琶湖の水を集めて滔々と流れる宇治川を渡り、右岸の細い道を辿る。茶を商う店が多いのは地域柄だ。
 宇治神社の鳥居は宇治川の河畔近くにあった。

宇治神社の鳥居
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 宇治神社は山城国宇治郡宇治郷の産土神。第15代応神天皇の皇子であり、仁徳天皇の弟にあたる菟道稚郎子を祀る。この地には菟道稚郎子の離宮「桐原日桁宮」があり、兄に皇位を譲るために自害したとされる。
 平安時代に「宇治」に固まる以前には様々な漢字が使われ、その一つが「菟道」であった。そういった意味でも、宇治の地と関わり深い神様であるといえる。
 創建時期は詳らかではないが、平安時代の『延喜式』の神名帳には「宇治神社二座」の記載がみえ、これが宇治神社と宇治上神社であるとされる。
 本殿は鎌倉時代後期の造営で、檜皮葺の三間社(正面の柱が3間)流造り。重要文化財指定を受けている。

拝殿でもある入母屋造りの桐原殿
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中門と透垣があり、本殿を配置
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鎌倉時代に建立された本殿
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正しい道に導くとされる「見返り兎」。菟道稚郎子を振り返りながら道案内したウサギの伝承に由来
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 さわらびの道を歩き、隣接する宇治上神社へ。木立に隠れているが、沿道には関西電力(旧宇治川電気)の宇治発電所がある。大正2年(1913)竣工の赤煉瓦の発電所だというが、見えなかった。
 宇治上神社の参道は何やら工事中。この時期は紅葉シーズンと正月に挟まれた閑散期だから仕方ない。

宇治上神社の鳥居
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 宇治上神社はもともと宇治神社の摂社であったとされ、両社が分離したのは明治19年(1886)のこと。当社は菟道稚郎子と応神天皇、仁徳天皇を祀る。
 拝殿は鎌倉時代初期の造営で、六間社(正面の柱が5本)の切妻造り。
 本殿は平安時代末期の造営で、五間社流造り。現存する中では、神社建築としても流造りとしても最古となる。本殿の中には3つの内殿があり、三柱の祭神を祀っている。
 旧い神社建築であり、拝殿と本殿が国宝に指定されている。
 
国宝の拝殿
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現存最古の神社建築である本殿
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冬の柔らかな日差しを浴びた格子
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 境内の春日神社は摂社の一つで、建御雷神と天児屋命を祀る。その本殿は小さなものだが、鎌倉時代後期の造営で重要文化財指定を受けている。

春日神社本殿
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境内のクチナシの実
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青空に映えるナンテンの赤い実
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 列車の時間を気にしつつ、宇治橋の袂の通圓という茶舗に立ち寄る。創業永暦元年(1160)という超がつくほどの老舗で、店舗も寛文12年(1672)の建築と古い。しかし、気位の高い感じはなく、気軽に抹茶ソフトクリームを買う。
 14時の気温は9.6度だったが、陽射しが暖かいので外で冷たいものを食べられないほどではなかった。

抹茶ソフトクリーム (写真がイマイチで申し訳ない…)
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複線化工事の進む奈良線宇治川橋梁
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宇治駅で先の長くなさそうな103系電車を撮影
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 京都15:00発の新快速近江今津ゆきで長い帰途に就く。普通列車乗り継ぎの場合の“終電”は京都16:00発なので、1時間の余裕を持っていることになる。
 新快速は湖東盆地を快走し、米原へ。米原・大垣間の関ケ原越えは18きっぷシーズンには混雑するが、難なく座れた。夕陽を浴びた伊吹山をゆったりと眺められた。

雪と石灰で白い伊吹山
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近江長岡駅ではホームにも雪が…
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 大垣には16:33に着き、8分の接続で特別快速豊橋ゆきに乗り換え。夕ラッシュにかかり、岐阜で席が埋まり、名古屋で大混雑となった。あっという間に陽が暮れ、闇の三河路を進む。
 豊橋では22分のインターバル。接続時間が長いお陰で難なく座る。
 次の乗り換えポイントとなる浜松では12分で熱海ゆきに接続するが、さらに15分後の「ホームライナー静岡6号」を利用する。プラス320円で特急用のシートに1時間座れるので、遠鉄百貨店の地下でしっかりビールとつまみを用意して乗り込んだ。

ホームライナーで長い静岡県を緩和する
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 20:34着の静岡で先行の熱海ゆきに追いつき、普通列車の旅を再開。ここでも難なく座れたので拍子抜けだ。18きっぷの利用期間とはいえ、利用者の多寡にはムラがあるようだ。
 熱海での接続も間があり、19分待ち。ラストスパートをかける。相模線への接続も悪いため、23:02着の藤沢で下車。京都から7時間の乗り継ぎであったが、比較的空いている列車が多かったので、キツいという感じはしなかった。
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