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「スーパーあずさ」は山々を越えて安曇野へ (「週末パス」で初夏の信濃をめぐる旅・1)

旅行日:平成30年5月12・13日①
 2年前の5月にクルマで安曇野に行った。残雪の北アルプスの峰々、水を張った田んぼ、そして快晴に恵まれたこともあって、素晴らしい風景を見ることができた。
 新しいところに行きたい想いよりも、行ったことがあるところにまた行きたいと想いが擡頭してくるというのは、人生が攻めから守りの姿勢に変わったことを示しているようで面白くないが、共に訪れる場所を変えればなんとか体裁を保つことができるだろう。
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 図ったわけではないが、旅立ちは奇しくも2年前と同じ5月12日に決めた。珍しく土日に連休があたったので、1泊2日にする。そして、土日はクルマが使えないので、鉄道で行く。
 北アルプスが望めなければ行く意味がないので、毎日天気予報には注視していた。一時は12日が晴れのち曇り、13日が曇りのち雨の予報となったが、前日になって12日が晴れ(松本市)、13日が晴れのち曇りのち雨(長野市)まで改善したので、決行。
 切符はJRの「週末パス」を用意。これは前日までの発売なので要注意だ。そして、必要な地形図も購入した。


 旅立ちは八王子7:29発の特急「スーパーあずさ1号」。「週末パス」とともに指定席券の発券を試みたが、満席であった。八王子からでは自由席に座れるということはまずないので、空くまでは指定席のデッキにいることにしよう。
 まだピカピカの新型車輛の列車が入ってくると、案の定自由席は混雑しており、通路にまで立ち客がいるのが見えた。混雑の影響で2分遅れとのこと。

八王子駅に「スーパーあずさ」が入ってくる
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 指定席車輛の1号車前方のデッキに立ったのは私一人で、いたって快適。車内アナウンスは指定席のデッキや通路にも立つように伝えていたが、誰も来なかった。混みすぎていて、移動しようにも動けなかったのかもしれない。
 特急は速く、新緑の山峡を突っ走って25分ほどで大月に着く。ドアから顔を出して見ると、降りるわ降りるわ。とても1分停車では賄いきれず、遅れる一方だ。

 初狩で富士山のアタマだけを見て、笹子トンネルを抜ける。甲府盆地への下りにかかると、南アルプス、鳳凰三山がきれいに見える。前途洋々だ。

ぶどう棚を縫って、甲府盆地に下る
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 次の石和温泉を発車したところで、甲府停車に備えて自由席方向に移動する。
 が、基本編成と附属編成がつながる運転室の脇で、先に進めなくなった。甲府での下車客はたしかに多かったものの、立ち客をすべて座らせるほどではなく、ゆとりのできた自由席のデッキまで前進する。
 韮崎での下車も多く、これで左の窓側席に座れた。山姿の人々が降りて行ったが、鳳凰三山、茅ケ岳、あるいは奥秩父山系に登るのだろうか。
 ようやく落ち着いて眺められるようになった沿線の車窓は新緑が真っ盛り。山肌の緑が瑞々しい。右に左にとカーブし、現れる山々の見える方向が変わるので、目まぐるしい。

山腹の新緑が鮮やかな鳳凰三山と甲斐駒ケ岳 (日野春~長坂?)
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小淵沢駅停車中に望む甲斐駒ケ岳
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 長野県に入って諏訪盆地へと下り、湖畔を走って塩嶺峠を長いトンネルで抜ける。塩尻から篠ノ井線に入るとラストスパートをかける。
 左手に連なる北アルプスの峰々には雲一つかかってはいないが、その上に薄い雲が乗っていてすっきりしない。晴れてくれるといいのだが…。
 終着松本9:41。甲府では定刻だったが、上諏訪での交換待ちのせいか2分遅れた。

松本駅に到着。新旧の「あずさ」が並んだ
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 松本で大糸線に乗り換える。今度の発車は9:54発の信濃大町ゆきだ。
 大糸線のホームは松本駅の外れにある6番線で、同じホームの向かい側7番線からはアルピコ交通上高地線が発着する。JRと地方私鉄の同居は珍しいが、これは大糸線が信濃鉄道という私鉄だった名残だろう。

松本駅大糸線ホームはアルピコ交通線とシェア
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 大糸線の列車は中央線と同じロングシート3両編成で、ちょっと味気ない。2両で混雑するよりはいいか。
 乗客は地元の人と観光客が半々といったところ。席が埋まるほどは乗っていないので、北アルプス側の席に腰掛けて、身体を斜めにして景色を眺める。

 信濃鉄道以来の電車庫があった北松本を発車すると、篠ノ井線と岐かれて奈良井川、梓川を相次いで渡る。松本平は麦畑が多く、収穫に向けて穂が膨らんでいる。雪が少ないから二毛作ができるのだろう。
 線路は北に針路を採り、列車は雪代を作った山々と並行に走ってゆく。私鉄だった名残で駅が多い。

雪融け水を流す梓川を渡る
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水を張った田んぼが峰々をさかさまに映す (ななめ…)
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南豊科駅停車中に常念岳
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 松本から25分ほどで穂高に着くと、観光客がどっと降りた。駅のある烏川扇状地の扇端部は北アルプスの豊富な湧水に恵まれ、有名な大王ワサビ農園が営まれている。魅力的だが以前に訪れたことがあるので、今回は降りない。車窓にもワサビ田がチラと見えた。
 ガラガラになった列車は安曇野を快走する。穂高の2つ先には安曇追分という美しい名の駅があるのだが、大正4年の開業時は「アルプス追分」という駅名だったそうだ。当時としては相当にハイカラだったに違いない。

 細野・北細野間で列車は急停車。踏切支障かと思って窓を開けて前方を眺めるも、特に異常はなさそうだ。
 程なくして車掌のアナウンスが緊急地震速報受信を告げた。長野市の旧信州新町で震度5弱を観測したというから、結構大きな揺れだったようだ。ここから信州新町までは25キロも離れていない。
 幸い、線路の安全が確認され、10分ほどで運転再開。北細野の次の信濃松川で下車する。

なんとか信濃松川駅に着いた
IMG_1864.jpg

次の記事 北アルプスを横目に安曇野をサイクリング(前)
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