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台北の近代建築をめぐる(後) 台北当代美術館、中山蔵芸所など (臺灣・はじめての国外旅行9・終)

旅行日:平成30年4月13~16日⑨

最初の記事 台湾・はじめての国外旅行
前の記事 台北の近代建築をめぐる(中) 中正記念堂、台北府城の城門群、台大付設医院など
 台湾旅行、最終日。
 「朝の散歩」は長引き、台北駅の南から北へ。この辺りは台北府城ができる前から町場が形成されていた大稲埕という地区で、古い街らしくごみごみしている。

レトロな感じがする2本一組の電柱。かなりのタコ足配線に繋がる
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 長安西路でたまたま出合ったのがレンガ造りの台北当代芸術館。日本人向けの建成小学校として大正10年(1921)に竣工した。
 戦後は台北市政府(役所)の庁舎として利用されたが、1996年に市の古蹟に指定されたのを機に復元され、正面が美術館になった。両翼部分は市立建成中学の教室となり、学校に戻った。

台北当代芸術館
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 中山駅のところで捷運とクロス。日本統治時代は淡水線の大正街駅があったあたりだ。当時は「建成町」、「御成町」、「大正町」と日本風の町名が並んでいた中、駅名だけは(“大正”というワードはともかく)台湾風につけたようだ。

 駅を過ぎると、また別の近代建築が現れた。中文で記された略歴によると、大正10年から1946年までは興建作為職業介紹所だったとあるから、要するに職業紹介所だったのだろう。戦後は市の衛生院(保健所?)などを経て、民国106年(2017)に「中山蔵芸所」という名称を与えられたようだ。「参観歓迎」とあったが、どのような施設なのかは分からず。
 建物の脇に白い花をつけた樹が並んでおり、落花を集めている人がいた。台湾では単に「桐」と呼ばれるアブラギリのようだ。この樹は形を崩さずに花を落とし、地面が白くなるなるため、「5月の雪」などといわれて珍重されるらしい。

中山蔵芸所
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アブラギリ?
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 隣りは中山市場であるが、月曜日は休みの店舗が大半で、人気もなかった。まりんさんが何か買いたかったという華品貢丸という店も休業。
 10時過ぎに中山駅から捷運に乗り、3つ目の円山駅で下車。駅前が花博公園になっている、緑の多い広々としたところだった。

スマートな円山駅
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 朝からたっぷり歩いたので、ここで遅めの朝食。
 台湾で最後の食事は「丸林魯肉飯」にて魯肉飯。この店は様々な小菜も取ることができるのだが、結局肉ばかり取ってしまった。店の人たちは仕出し弁当作りに勤しんでおり、なかなか忙しそう。これでもかというくらいバイクに積み上げて出発していった。

魯肉飯。サイドメニューも肉ばかり
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 フライトまでに微妙な時間ができてしまった。薄日が射してきたので高いビルに昇りたかったのだが、適当なところがなかった。
 ホテルで荷物の回収もせねばならないし、もう少し歩くことにした。

景福宮という高層建築の寺院
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 民権東路に沿った中華風の寺院は行天宮。関聖帝君を祀る関帝廟である。
 建立されたのは戦後のことだというが、非常に多くの参拝者を集めていた。

5つの門がある前殿
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五恩主を祀る正殿
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境内には赤い花が咲いていた
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 名前の割には近くない行天宮駅から捷運に一駅だけ乗り、12時ごろにホテルに戻る。
 すぐにチェックアウトを済ませ、桃園空港へ向かう。

 空港からの往路はバスを利用したが、今度は鉄道を利用する。捷運中和新蘆線で淡水河の対岸の三重駅まで行き、桃園機場捷運に乗り換える。
 閑散とした三重駅の地上に出ると、正面に高々とした高架駅が現れた。これが桃園機場捷運だ。桃園空港は公共交通機関のアクセスがバスに限られており、その便を改善するため昨年(2017年)3月に開業した。
 高架線は淡水河支流の堤防に沿って延びており、ホームからの眺望も良い。支流とは言っても流れはなく、「疎洪」の文字が見えるので、増水時だけの遊水池なのかもしれない。
 列車は機場第二航廈どまりの直達車(急行)と終点環北ゆきの各駅停車がそれぞれ15分おきに運転される。環北から先は台鉄縦貫線の中壢まで延伸されることになっている。ホームも閑散としていたが、各駅停車の車内もガラガラだった。

アーチ型の屋根に覆われた桃園捷運機場三重駅
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三重区は駐車場や高層アパートが多い
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公園になっている「疎洪」を渡る
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 三重の次の新北産業園区では別の鉄道路線の建設工事が行われていた。台北捷運の環状線が乗り入れてくるらしい。台北の交通地図はまだまだ変わりそうだ。
 街並みが途切れると丘陵地帯にかかり、桃園市に入る。台地上は工業団地のような雰囲気。

長庚医院で直達車に乗り換え
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中山高速公路とクロス。上も下も高速道路
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 直達車に乗り換えたものの、ノロノロ運転になった。線路は高架線ながら随分と地形に忠実で、谷間を昇りつめて下る。
 イネの植わった水田が点在するようになった。川辺に水牛が腰を下ろしているのも見える。次に来るときはこんな景色をもっと見てみたい。

丘陵の間に水田が広がる
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クロスシートの車内
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 空港が近づき、線路は地下にもぐった。三重から機場第二航廈までの運賃は140元(518円)で、台鉄や捷運に較べるとかなり高額だ。EASY CARDで割引きになったのかは確認しなかった。
 諸般の手続きを済ませ、搭乗時刻までの時間をシンガポール航空のラウンジで過ごした。

 帰国便はエバー航空BRO196便。右側の座席だったので、淡水辺りが見えるのでないかと期待していたが、すぐに雲に入ってしまった。雲上は数日ぶりの快晴。

機体
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桃園市方面
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丘陵地帯ごしの台北市
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機内食はエビのたくさん入ったクリームパスタ
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飛行コース。下界は千葉県まで見えず
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 成田空港着19:40。疲れている帰りの方がフライト時間が短いというのは、本当にありがたい。20:10発の「東京シャトル」に2つだけ席があり、ギリギリで乗ることができた。
 タクシーで帰るというまりんさんとは東京駅八重洲口で別れ、私は長い地下通路を1キロくらい歩いて千代田線の大手町駅へ。絶妙なタイミングで特急ロマンスカー「メトロホームウェイ4号」に乗ることができた。今夜はもうビールは飲まない。

旅の終わりはロマンスカー
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 執筆時点では、現地で利用したキャッシング2回の手数料等が確定した。ATM利用手数料は216円×2。そして、3,000元(新台湾ドル)×2回の利息がそれぞれ228円、233円。
 6,000元を手にするのに22,957円を支払ったことになる。すなわち、1元≒3.83円だ。
 手許には564元が、EASY CARDにも80元ほどが残っているはずだ。
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