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台北の近代建築をめぐる(中) 中正記念堂、台北府城の城門群、台大付設医院など (臺灣・はじめての国外旅行8)

旅行日:平成30年4月13~16日⑧

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 4月16日、月曜日。台湾旅行の最終日を迎えた。昨夜の食べすぎが祟り、身体が重い。
 きょうは15時過ぎの飛行機で帰るので、活動は昼頃までになりそうだ。

 “朝の散歩”と称して8時前にホテルの外に出ると、半袖では肌寒い。道ゆくバイクの数が凄まじく、さすがは月曜の朝だ。
 中山国小駅から捷運中和新蘆線に乗り、東門駅で下車。淡水信義線との接続駅で、ホームが上下に分かれた赤坂見附駅方式。この駅は西武線の所沢駅のように、都心方面の線と郊外方面の線が逆方向から入ってくるのだが、都心ゆき同士・郊外ゆき同士が同一ホームで乗り換えられるように工夫されている。

 信義路を西へ歩くと、超巨大な中正紀念堂が現れる。

高さ70メートル、八角形の屋根を持つ中正紀念堂
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 中正紀念堂は25ヘクタールの宏大な敷地に建ち、正面の自由広場牌楼や左手の国家音楽庁、右手の国家戯劇院など巨大な建築物群がゆったりと配置されている。
 この場所は日本統治時代には兵器支廠と山砲兵第一中隊が置かれていた。1975年に中華民国初代総統の蒋介石が死去したのち、その顕彰のための施設を築くことになり、1980年に竣工した。「中正」とは蒋介石の本名である。地下には文物展示室があるというが、施設内の見学はしない。
 建物の密集した台北市において、ここだけは何もかも規模が大きく広々としており、大陸の感じがした。

石畳の自由広場
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北側は国家音楽庁
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南側は国家戯劇院
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離れても存在感は大きい
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 中正紀念堂の西は台北府城の東の壁の跡―中山南路に接している。府城は東西よりも南北の方が長い長方形をしていて、四隅の他に南北辺の中央付近に東門と西門が築かれた。
 景福門とも呼ばれる東門は、大きな道路が集まる5差路のロータリーの中央になっており、近づけなかった。

 東門と向かい合った一等地には長栄発基金のビルが建ち、長栄海事博物館が入っている。長栄発は長栄海運(エバーグリーン・マリン)やエバー航空の創設者で、この博物館はまりんさんの目当ての施設だったというが、月曜休館。

台湾府城の東門
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 中山南路を横断すると、塀に囲まれた大きな屋敷がある。旧台湾総督官邸で、現在は台北賓館という中華民国の迎賓館となっている。公開される日は限られており、内部を窺い知ることもできない。
 台北賓館の向かいはレンガ造りの台湾大学医学院付設医院(附属病院)。台湾大学は日本統治時代の台北帝国大学を接収したもので、帝国大学としての創立は昭和3年(1928)、7番目(東京、京都、東北、九州、北海道、京城に次ぐ)の開校となる。
 この建物自体は大正時代に大日本台北病院として建設されたもので、組織改編で台北帝大医学部に編入された経緯を持つ。
 現在も外来を受け付けており、患者の出入りがしきりであった。

台湾大学医学院付設医院
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正面玄関附近の装飾
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 台北駅に近づき、忠孝西路と中華路の交差点附近へ。ここには府城の北門が保存されている。承恩門とも呼ばれるこの門は清国時代の姿をよくとどめているという。

台北府城の北門
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忠孝西路の向こうに台北101が聳え立つ
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 現在の台鉄縦貫線は地下に潜っているが、台北駅を出ると北門を囲むように約90度のカーブを曲がって中華路の下を南下し、桃園・高雄方面に向かう。線形自体は地下化前後で大きく変わっていないと思うが、線路がなくなったことで中華路は拡幅されている。地上時代は非常に踏切が多かったという。

非常に車線数の多い中華路。左右方向が忠孝西路
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 台北駅に近い北門周辺は鉄道関連の施設が多く置かれていた。日本統治時代は台北工場への引き込み線や、大正5年まで淡水線の始発だった大稲埕駅への路線も敷かれていた。
 線路の名残は薄れているが、瀟洒な旧総督府交通局鉄道部の建物が残っている。建築は大正8年(1919)で、一時はかなり荒廃が進んでいたようだが、中華民国の文化遺産(国定古蹟)に登録されたことで復元が進められた。周辺では工事が行われており、もしかしたら鉄道公園のようなものが整備されるのかもしれない。

旧総督府交通局鉄道部
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 最後に、日本でもかつては鉄道と縁が深かった郵便局。
 北門前の旧台北郵便局は昭和5年の建築。現在は台北北門郵局であり、郵政博物館の別館も入っているそうだ。

台北北門郵局
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次の記事 台北の近代建築をめぐる(後) 台北当代美術館、中山蔵芸所など
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