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青春18きっぷでミニトリップ―身延線の旅(前) 桜花、銀嶺、甲府盆地

旅行日:平成30年3月26日①

 春の18きっぷの2回目は、でーひらさんと身延線を乗りに行ってきた。
 今年の初め、私が譲った券で飯田線に乗ったらしく、今度は身延線に乗りたいと言っていたのだ。今季もまた、残る2回分は彼に譲ることになっているで、私にとっては今季最後の18きっぷの旅となる。

 身延線は甲府から富士に抜けることにしたので、集合場所は中央線豊田駅。中央線の普通列車は主に高尾駅を始発とするが、豊田8:10始発という丁度いい便があった。


 海老名駅で2回目の入鋏印を捺してもらい、横浜線直通の相模線で八王子へ。ここから一旦逆行する形で、豊田駅に着いた。
 でーひらさんは錦糸町から特急「あずさ3号」を利用して向かっているということであったが、時刻になっても改札に現れない。「着いたよ」「改札前にいる」という話もどこか噛み合わず、彼の「びゅうプラザの前」というメッセージで察しがついた。勘違いして八王子まで行ったらしい。
 目的の列車には発車1分前で辛くも間に合い、八王子から乗ってくるように伝えた。わざわざ始発から乗る必要もないほど空いていた。
 彼は乗り込んでくるなりペットボトルを1本手渡し、「これでチャラで!」。

 なんとか旅は始まったのだが、1つ問題が生じてしまった。改札外で合流しなかったゆえ、「18きっぷ」には今日の日付が1つしか入っていないのだ。仕方がないので、特急通過待ちで9分停車する四方津駅の改札口に赴き、八王子からの運賃を精算の上で2つ目の入鋏印を捺してもらった。

慌ただしく始まった旅も、山梨県に入った四方津駅でようやくひと段落
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 平地では満開に近かったサクラも、山間部ではまだまだだ。車窓に見える山も、上の方には雪が残っている。
 きょうは気温が高めだが、車内の煖房はしっかり入っており、脚の裏側を火傷しそうなほど熱い。これはちょっと効きすぎだ。
 長い笹子トンネルをくぐり抜けると、甲府盆地の向こうに白銀の峰々が展開した。薄く雲が広がっているが、何度見ても素晴らしい車窓風景だと思う。

勝沼・塩山間の車窓
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 四方津以外での通過待ちはなく、甲府盆地の北端部を快走して9:58に甲府に着いた。身延線は3分接続で鰍沢口ゆきがあるが、次の10:54発富士ゆきに乗ることにして改札を出た。

 駅の裏口にあたる北口は鉄道施設がなくなって再開発が進んでいた。
 その一劃に城の門だけがどっしりと構えている。甲府駅を甲府城の中に設けたため、城の本丸は駅の南側、復元山手御門は駅の北側ということになっている。

移築されてきた旧睦沢学校の「藤村記念館」
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復元された山手御門
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 甲府客貨車区の跡地はレトロ風の建物を整備し、小江戸の街並みを謳う「甲州夢小路」になっている。城下に時を告げていた鐘楼を見て、でーひらさんが「ここだけ川越」と言ったが、コンセプトからすればあながち間違っていない。

「時の鐘」と石造り風の建物
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駅構内には電気機関車が待機。踏切から甲斐駒ケ岳を背景に
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 甲府城は明治初期に破却されたが、平成に入ってから櫓などの復元が進んでいる。舞鶴城の雅称からとった舞鶴公園として整備され、園内のサクラが満開に近い。周囲との比高30メートルだという天守台からの眺望も上々だ。

復元された稲荷櫓
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立派な天守台
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満開のサクラと甲斐駒ケ岳
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天守台から望む甲府盆地西部と南アルプス、鳳凰三山
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御坂山地の上に頭を出した富士山
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 駅に戻り、いよいよ身延線に乗車する。私は何度か乗ったことがあるが、甲府から乗るのは初めてだと思う。身延線の乗り場は中央線の1番線の奥にあり、改札からは少し離れている。もともと富士身延鉄道という私鉄だった名残だが、国鉄が分轄されてJR東日本と東海に分かれたため、肩身が狭そうなのは変わらない。
 富士ゆきは2両連結で、すでにボックス席は塞がっていた。車端部のロングシートに掛けたが、発車時にはそれも大部分が埋まった。

いよいよ身延線に乗車
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 しばらく中央線と並行したのち、大きくカーブして甲府盆地を横切りにかかる。沿線には住宅地が広がり、乗客は頻繁に入れ替わる。高校生らしい私服姿が多く、観光客も乗っているので、普段はもっと空いているのかも知れない。建物が切れるようになると、右手に鳳凰三山や南アルプス、左手に御坂山地と富士山が望まれる。でーひらさんはこの車輛が好きだとか、駅の放送が古いままだとかと言って感嘆している。
 笛吹川を渡って市川大門に着くころにはだいぶ空いた。駅が多いので、ホームに掲げられた「名所案内」が同じだったりする。4駅くらいに亘った四尾連湖が気になる。

 鰍沢口が甲府盆地の南端で、釜無川・笛吹川などが合流して富士川が始まる地点に近い。
 ここから富士川に沿って行くのかと思いきやそうでもなく、一旦東側に迂回して割石峠を越える。富士川の峡谷が急峻な地形であるため、川沿いに線路を敷くことができなかったのだろう。
 甲斐岩間で川に近づくも、再び山越え。今度は下部温泉に寄るための遠回りだろうか。
 波高島からはようやく川にぴったりくっつくようになり、2駅で身延に着く。ここで途中下車。

身延駅に到着
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 身延で下車したのはここで昼食を摂るという当初案に従ったためであるが、せっかくなので久遠寺まで足を延ばすことにした。駅からは山交タウンコーチのバスの便がある。

 駅は富士川の左岸だが、久遠寺やその門前町は右岸に位置する。富士身延鉄道は富士川を渡らずにひたすら左岸をゆくため、身延駅は対岸の河内村に設けられた。
 駅ができた大正9年の時点は富士川に架かる橋もほとんどなく、身延の街と身延駅を行き来するためには渡船の利用が必須であった。しかし、これでは不便なので、富士身延鉄道によって身延橋が架けられた。この橋は鉄道会社の私道なので、国有化までは渡し賃を取っていたという。当時の吊り橋はトラス橋に架け替えられている。

富士川に架かる身延橋
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ちょっと古そうなバスで身延山へ
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 13:13発のバスは15人くらいの客を乗せ、身延橋を渡った。トンネルを抜けると新しく開かれた街があり、総門をくぐって門前町に入っていった。

次の記事 青春18きっぷでミニトリップ―身延線の旅(後) 身延山久遠寺と本宮浅間大社
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