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菜の花と梅咲く早春の芝離宮庭園と浜離宮庭園を散策する

旅行日:平成30年3月1日

 この日は夕方から新橋で飲み会のため、少々前入りして都心部の2つの庭園を散策してきました。

■旧芝離宮恩賜庭園

 JR山手線を浜松町駅で下車したのが15時過ぎ。スギ花粉の飛散が激しさを増しており、鼻孔がムズムズします。
 芝離宮こと旧芝離宮恩賜庭園の入り口は、新幹線の高架橋をくぐってすぐのところにありました。今回は芝離宮と浜離宮の共通入園券である「園結ぶチケット」を利用します。別々だと450円のところが50円割引になります。それぞれ別の日の利用も可。

入り口近くのタブノキ。本日は快晴
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 東京には大名庭園がいくつか残っていますが、この庭園は小石川後楽園と並ぶ古いものです。
 もともと江戸湾の浅瀬だったこの地が埋め立てられたのが、明暦年間(1655~58)のこと。延宝6年(1678)に相模国小田原藩主で幕府老中の大久保忠朝の上屋敷となりました。忠朝は小田原の庭師を呼び寄せ、作庭にあたったといいます。
 屋敷は大久保忠真(二宮尊徳を起用して藩政改革を行った)のときに幕府に返上されます。その後、紀伊徳川家や有栖川宮家の所有を経て、明治8年(1875)に宮内省が買い上げ、芝離宮となりました。

世界貿易センタービルや東京タワーを借景に
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クスノキに春の陽射し
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小田原藩領から石材を取り寄せた根府川山
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 園の中央部には大泉水という大きな池があり、往時は海水が引き込まれていたそうです。池の中央部には中島があり、杭州のものを模した西湖の堤が通じています。

 芝離宮は大正関東地震の際に建物も樹木も焼失し、大正13年(1924)の皇太子(昭和天皇)の成婚を記念して東京市に下賜されました。そのため、園の名称に「恩賜」がつくのです。
 また、かつての離宮の敷地は南北に長く、イタリア公園のあたりまで広がっていました。昭和2年に前面の海域の埋め立てが完成し、竹芝通り以北が失われました。

大泉水には水鳥が憩う
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西湖の堤
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池に海水を引き入れていいた遺構
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雪見灯籠と雪吊りのマツの樹
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梅林は日陰に入っていた
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■浜離宮恩賜庭園

 首都高が覆いかぶさった海岸通りを10分ほど歩くと、汐留川が見えてきます。この川はかつて、島状だった浜離宮の南側から西側にかけてを縁取って流れていましたが、海岸通りができて幅が縮められました。
 公園の西側では細くなった汐留川の工事が行われており、一部で水を抜いていました。
 
浜離宮の南側の汐留川
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水を抜いたことで石垣が露わになっていた
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 中の御門橋を渡って入園。浜離宮の入り口は2ケ所あり、新橋駅側の大手門がメインです。
 閉園時刻まであまり時間がないので、目当ての花畑に直行。周りにはウメの樹が多く、常緑樹が並んでいるため、寒々しい感じがしないのが佳いです。

菜の花畑とウメの樹
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逆光を受ける
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 江戸時代初期に日比谷入り江の口であったこの地は、将軍家の鷹狩場でした。承応3年(1654)に埋め立てが行われ、4代将軍家綱の弟松平綱重の下屋敷が築かれました。綱重は甲府藩主だったので、甲府浜屋敷と称されました。
 その後、綱重の子である綱豊(家宣)が6代将軍になったのを機に、この屋敷は将軍家の別邸となりました。

ビル群と花畑の取り合わせが東京らしい。曲面的なビルは電通本社
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青空を背景に、夕陽を浴びたウメの花
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 明治3年に宮内省に移管され、皇室の離宮となりました。震災、戦災で建造物や立ち木の多くが失われ、昭和20年11月に東京都に下賜されました。

望遠具合がなかなか難しい
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紅梅も
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まもなくビルで陽が遮られる
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 陽が翳ってきたところで、閉園時刻が近づいたことを告げるアナウンスが聴こえてきました。浜離宮は芝離宮よりもずっと広いのですが、結局今回はほとんど見られませんでした。大手門から退園。
 新橋駅まで意外と距離があり、待ち合わせ時刻に遅れて申し訳ありませんでした。
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