FC2ブログ

Entries

関東平野のド真ん中へ―権現堂調節池、栃木・群馬・埼玉三県境、渡良瀬遊水池

旅行日:平成29年1月12日

 正月気分が抜けたところで、近場の散策を再開する。昼間の時間が短い季節だし、普段あまり昼間に行くことのない関東平野の中央部に行ってみることにした。気温が低くても、積雪の心配はない。

 5:35頃に出発し、7時ちょうどに用賀入口から首都高に入った。放射路線は混雑していたが、都心環状線は順調に流れていた。
 埼玉1号線を北上し、安行出口で流出。せんげん台駅近くで朝食ののち、最初は幸手市の権現堂調節池を訪れた。
 この調節池は利根川の旧河道である権現堂川を利用しているので、非常に細長い。流路が変わっても下総国と武蔵国の境界が変更されなかったので、現在もこの貯水池が茨城県と埼玉県の県境になっている。

権現堂調節池の行幸湖
IMG_9462_2018011403280619e.jpg

調節地の堰。手前は中川
IMG_9467.jpg

 かつての利根川は権現堂で南から東へと向きを変えており、中川との合流点付近に権現堂堤という堤防が築かれた。今ではもともと支流だった中川との主従が逆転している。
 堤にはサクラや季節の花が植えられ、観光名所になっている。

季節外れだが、権現堂堤の桜並木
IMG_9470_2018011403281018d.jpg

シーズンのスイセンもまだほとんど咲いていなかった
IMG_9472.jpg

おとなしいヤギも飼われていた
IMG_9466.jpg

 陸羽街道を踏襲する国道4号は調節池に沿って続く。そして、栗橋で利根川を渡る。利根川は栗橋の上流で渡良瀬川と合流し、下流で権現堂川が分流するので、ここが渡河地点として最適なのだろう。
 古河市南方から西に進み、道の駅きたかわべに入る。渡良瀬川の堤防道路に面した施設で、高みにあるために眺望が優れてる。関東平野を取り囲む山々を遥かに望む。

(見えづらいが)富士山
IMG_9476_20180114032813eef.jpg

見事に冠雪した浅間山
IMG_9477_2018011403483669e.jpg

赤城山
IMG_9478_2018011403483817a.jpg

日光の男体山と女峰山
IMG_9479.jpg

筑波山
IMG_9481_20180114034832f0e.jpg

 道の駅から5分ほど歩いたところには三県境なるものがある。栃木県、群馬県、埼玉県の境界が一点に集まっている場所である。三県境は山の頂上や川の中にあるものが大半で、平地にあるものは珍しい。そんな理由で3県の市町が協力して観光スポットにしようとしている。
 「なんでこんな畑に県境が…?」」と思うかもしれないが、この場所も多分にもれず、もとは渡良瀬川に支流が合流する地点であった。蛇行していた渡良瀬川を直線化した際に境界線だけが取り残されてしまったのだ。

溝が合わさる三県境
IMG_9482.jpg

三県境の座標を示す杭
IMG_9483.jpg

右側のカーブする道が旧渡良瀬川の自然堤防で、撮影場所は川の真ん中だった
IMG_9485_20180114035928751.jpg

農家は自然堤防上をさらに嵩上げして立地する
IMG_9487_20180114035929109.jpg

 堤防道路を越えた向こうは現在の渡良瀬川で、東側には渡良瀬遊水池が広がる。水が溜まっているのは渡良瀬貯水池(谷中湖)であり、宏大な遊水池のごく一部に過ぎない。

穏やかに流れる渡良瀬川
IMG_9488_20180114035931497.jpg

空が青い、湖も青い
IMG_9502_20180114041045ee9.jpg

谷中湖の向こうに男体山を望む
IMG_9492.jpg

貯水池は堤防によって3つに分けられている
IMG_9500.jpg

首をすくめた水鳥が憩う
IMG_9504.jpg

川の蛇行の名残で短い距離だけ群馬県に入る道路
IMG_9507_2018011404104610d.jpg

 堤防上の道路を北上すると、右手にはどこまでもどこまでも遊水池が続く。関東平野は日本一の平野だが、乱雑に開発されて工場や住宅が点在している。こんなに広々とした場所があったとは。
 貯水池の北側を一直線に貫く道路を駆け抜ける。右も左もアシ原だ。貯水池はハート型に築かれているが、これは旧谷中村の中心地の水没を避けたことによる。渡良瀬遊水池が造られたのは明治の末だが、谷中湖は戦後だ。
 鉱毒問題に端を発した遊水池の建設に伴って多大な犠牲を払い、無人の地となった村は掘り込まれて湖になることを免れた。

谷中村役場跡だという微高地
IMG_9508_20180114041047830.jpg

背丈以上の高さの葦原をゆく細道
IMG_9511_20180114041049a7b.jpg

雷電神社の旧社地
IMG_9513_20180114041050821.jpg

共同墓地
IMG_9516.jpg

 ラムサール条約にも登録された渡良瀬遊水池は野鳥の宝庫でもある。でっかいレンズをつけたカメラを持った人が多い。
 小鳥や水鳥の姿も多いが、葦原の中からガサガサと音がするのは気味が悪くもある。

 少し離れたところには周囲を見渡せるウオッチングタワーというのもあり、眺望は上々。サイクリングコースやレンタサイクルもあるようなので、もう少し暖かい時季に走りに来たい。

一面の葦原を貫いて並木道が真っ直ぐに延びている
IMG_9523_20180114133237eae.jpg

小さな池の周りには水鳥が憩う
IMG_9525_20180114133239412.jpg

見渡す限りの草原
IMG_9528.jpg

筑波山はよく目立つ
IMG_9530_2018011413324255b.jpg

 ここからはあまり写真を撮らなかったのでかいつまんで。
 佐野市、足利市を抜けて松田川ダムに行くも、ダムカードの配布時間に間に合わず。勝手に15時までだと思っていたら、14時までだった。一日4時間配布とは難易度が高い。
 群馬県に入り、桐生市の桐生川ダム(16時まで)は30分前でセーフ。ここからは南へ。
 渡良瀬川を渡り、国道122号で太田・小泉市街をバイパスし、利根川に架かる武蔵大橋を渡る。ここには利根大堰があって、武蔵水路など4つの用水路を引き入れている。17時までの配布の10分前だった。

 武蔵水路は利根川の水を荒川に回すためのもので、これによって埼玉県南部や東京都の水道水の一部が賄われている。

利根大堰の取り入れ口
IMG_9532_20180114133235ba3.jpg

沈砂池の先で武蔵水路、見沼代用水、埼玉用水路、葛西用水路に分配される
IMG_9534_201801141332363d7.jpg

 陽は落ちたが、この時間に帰ろうとすると渋滞がひどそうだ。温浴施設によって時間を潰すことにする。
 向かったのは熊谷市の国道17号沿いにある「お風呂cafe bivouac」。入浴して、ダラダラ過ごしても2時間までなら630円と安い。

 2時間しっかり休み、20時半に再び走り出す。
 熊谷から国道407号を南下し、入間市の河原町で国道16号に出た。ここまで約1時間。あとは慣れた道を進み、23時過ぎに帰着。

 本日の走行距離は354.9キロ、給油間の平均燃費は21.2キロ/リットルだった。一日中信号の多い区間を走っていたので、数値はあまり伸びなかった。
関連記事
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://sagaminomen.blog.fc2.com/tb.php/674-6f11158b

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

さがみぃ

Author:さがみぃ
相州生まれの相州育ちです。
このブログと筆者については,水先案内からご覧いただけます。

トップページ

【PC推奨】行先別INDEX

アクセスカウンター

(平成24年8月22日設置)

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる