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実りの季節の北関東ドライブ(後) 日光裏見滝,氏家の簗場

旅行日:平成29年9月15日②
前の記事 実りの季節の北関東ドライブ(前) 赤城山麓から足尾へ

 足尾から日足トンネルを抜けて,日光の清滝に入った。中禅寺湖方面に行くのも良いが,先ほどライブカメラを確認すると男体山には雲がかかっていたので,それは止めにして裏見滝を見に行く。
 大谷川の支流荒沢川に沿って,新興住宅地のような街区の整った家並みを抜けると,道が狭くなり滝見物用の駐車場に辿り着いた。ここから滝までは山道を10分ほど歩く。序盤は結構な登りで,一旦は水面から高く離れるが,川の方も滝を介して一気に高度を上げてくる。流れが近づき,木橋を渡る。ここから滝の全景が見渡せた。
 橋から見渡す谷は「∩」字型に奥行きがあり,三方の所々から水が流れ落ちている。

橋から谷奥の無数の滝を見渡す
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 裏見滝と呼ばれているのは,本流である荒沢川に懸かる部分。「裏見」という名の通り,かつては滝の裏側から水の流れ落ちる様が見られたようだ。しかし,明治35年(1902)の颱風で上部の岩が崩落し,裏側には入れなくなってしまった。
 どうして裏側に通路ができていたかというと,それは滝を構成する地層の違いによる。落ち口は完新世の輝石安山岩の層で,滝壺は後期白亜紀(約1億~6500万年前)の流紋岩からなる。二つの層の間に浸食されやすい集塊岩の層が挟まっており,この部分がより削られてへつれ,裏側に回れるようになっていたようだ。
 日光は滝の多いところで,この上流にはさらに初音滝,慈観滝,雲隠滝があるらしい。

 滝壺近くは水音が耳を聾するほどで,飛沫も激しい。涼しいというよりも寒いほどだ。

草木の後ろに地質の違いが窺える
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無数の流れが一つになる
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流れの深みは青みがかって見える
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滝の周辺は常にミスティーなため,コケやキノコが繁茂
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 杉並木の中を通って今市まで下り,県道62号を東へ。国道の青看板に記されている「日光市街」は今市のことなので紛らわしいが,栃木県では独自の配慮があるようで,「今市」の添え書きがあった。この表示は「さくら市街」(氏家)でも見掛けた。

 佐貫観音橋で鬼怒川を渡り,塩谷町へ。橋の名前になっている佐貫観音は高さ18メートルの巨大なもの。立像かと思いきやそうではなく,高さ64メートルの巨大な岩に刻まれた大日如来像(坐像)であった。弘法大師が一夜にして作り上げたともいわれるが,明治時代に発見された銅版阿弥陀曼荼羅の銘から建保5年(1217)が造営年代と考えられている。いずれにしても相当に古く,著しい風化によって判別は難しい。
 地質図によるとこの岩はデイサイト・流紋岩質で,周辺の分布を見ると高原山に由来するようだ。

岩の下部3分の1ほどに刻まれている佐貫観音 (判別困難)
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 国道461号を東に走る。細い道が並行しているのは東武矢板線の廃線跡らしい。塩谷町の中心地玉生(たまにゅう)で県道に折れ,荒川と鬼怒川の間を進む。
 荒川と鬼怒川は並行しており,場所によっては距離が1キロ程度まで縮まるが,前者は那珂川水系,後者は利根川水系であるので,合わさることなく太平洋を目指す。
 宇都宮市(旧上河内町)に入り,国道293号に入れば氏家の簗場は間もなく。が,景色の良さに魅せられて細い路に入り込む。

宏大な田んぼの後ろには高原山
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屋敷林と栃木県らしい大谷石造りの蔵をそなえた農家
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 やや道の拡がっているところにクルマを停め,草叢に近づくと何かが一斉に飛び出した。小さな姿なので初めは何なのか分からなかったが,何度か繰り返しているうちに小型のバッタであることが判った。黄緑色の姿をしているが,イネの中に入る込むと判別がつかなくなってしまう。あまりにも数が多いので,私は「蝗害」ということばを思い浮かべた。

目一杯絞って撮影(F1.8)
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前景に白い花を入れて
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 国道に戻り,鬼怒川に架かる氏家大橋を渡る手前で右折。ダートの道を進んで橋をくぐると,簗場があった。氏家大橋観光やなである。高原山から那須にかけての山並みを一望し,東北新幹線の高架橋も見えるなどロケーションは良い。
 恐る恐る簗の上に上がり,水面に近づく。鬼怒川の流れの一部を細く引き入れてあるので,流れはかなり速く,奔流が簗の下へと吸い込まれていく。
 既に数匹の小魚が掛かっており,小さいながらもアユの姿もあった。が,それらは既にこと切れていた。どうせなら掛かったばかりの魚が暴れまわるところを見たかったのだが,10分ほどじっと眺めていても一尾として掛からなかった。
 観光簗であるので食事処も併設しているが,時刻も時刻であるし客は一人いない。アユの塩焼きでも食べようかと思っていたが,入りづらくて止めにする。

山々を望む簗場の全景
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流れを一ケ所に集めて魚を一網打尽にするはずだが…
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簗の上部は結構高さがあってスリリング。後ろは氏家大橋
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 氏家大橋を渡り,今度は那珂川水系の簗場に行ってみることにする。途中で通った県道225号では乗用車同士が衝突して田んぼに顛落していた。明日は我が身。
 沖積低地から芳賀台地に登り,台新田展望台に寄り道。台地上に築かれた櫓状の展望台であったが,曇ってきたこともあって眺望は今一つ。

芳賀台地の台新田展望台より
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 台地の東側に下り,那珂川に荒川が合流する地点に位置する一ツ石観光やなへ。が,簗場は設けられていなかった。既に17時を回っており,食事処の方も閉店していた。

空振りに終わった荒川の簗場
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堤防の内側は宏大なトウモロコシ畑
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 国道294号を南下し,茂木方面へ。茂木町,益子町,真岡市などは未訪問のエリアなので,いずれはじっくり来てみたいと思っているが,益子で陽が暮れた。
 西へ向かう国道121号は渋滞していたが,真岡北バイパス・真岡バイパスは快適な自動車専用道路であった。北関東道に接続してはいるが,将来的にも10キロほどだけの自専区間となってしまうのは勿体ない気がする。

 鬼怒大橋を渡り,上三川町からは新4号バイパスへ。結城市小田林のコンビニで小休止。
 19時半に小田林を出発,20:40には草加市で国道298号(外環道の側道)へ。美女木から笹目通り,環八を南下。芦花公園で工事渋滞があり,瀬田の時点で21:50。いつもの場所で給油した時点では平均燃費22.53キロ/リットルであった。
 帰投は23時前で,トータルの走行距離は498.2キロであった。
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