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下越を北上して笹川流れへ (2017晩夏の越後南東北ドライブ旅 3)

旅行日:平成29年8月29日~9月1日③

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 越後・南東北ドライブ旅,第二日目。
 昨夜は酔って匆々に寝たため,早く目が醒めた。7:15には三条市内のホテルを出発する。雨は上がり,気温は20度くらいまで低下していた。屋外は肌寒いほどだ。

 弥彦山を遠望しながら燕三条で国道8号に出て,白根を経て新潟市街に近い黒埼へ。2車線区間が続いたが,それほど混んではいなかった。
 黒埼ICで新潟バイパスに合流すると,こちらは大いに渋滞していた。しかし,それも新潟駅方面へのアクセスが良い紫竹山ICまで,あとは気持ちよく流れた。新潟バイパスは自動車専用道路で,制限速度も時速70キロと高めに設定されている。
 海沿いに出る積りだったが,快走するうちに内陸部の新発田まで行ってしまった。新潟県内はガソリンが安そうであったので給油し,近くのマクドナルドで私も朝食。
 452.6キロ走行で20.24リットル給油であったので,ここまでの平均燃費は22.36キロ/リットルであった。

 気を取り直して,加治から海に向けて軌道修正をする。が,水田地帯が広がるとクルマを停めてしまう。小さなカエルが稲叢の中に逃げ込む。

古城山を背景に宏大な稲田が広がる
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露をつけた稲穂
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 海に近づくと砂丘地帯となり,旧紫雲寺町で日本海沿いの国道113号に出た。地図で見るとこの国道は海岸線を辿っているように見えるが,防砂林に阻まれて海はあまり見えない。淡々と走るばかりなので,燃費計の数値がどんどん上昇する。

 カヌーの浮かぶ胎内川河口を渡り,ようやく海の見える駐車場を見つけたのが胎内市の桃崎浜。「はまなすの丘」という名前がついているが,ハマナスは花期は終わって実をつけていた。
 沖合にクレーンのついた人工物が見えるが,これは岩船沖油ガス田の油ガス井らしい。越後平野の北部は産油地帯であり,いま走ってきた砂丘にも石油井の地図記号が並んでいたが,その存在には全然気が付かなかった。
 北の方に目を向ければ,粟島の平べったい姿も見えてきた。

新潟市の方まで続く砂丘には風力発電機が並ぶ
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浜辺には秋の七草のカワラナデシコが咲いていた
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沖合の石油・ガス採掘施設
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粟島がぼんやりと見えてきた
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 国道345号に移り,やや内陸部に入って荒川を渡る。粟島に渡る岩船港も瀬波温泉も,看板で存在を知るだけだ。
 JR羽越線と並んで瀬波橋で三面川を渡る。この川は日本海側でサケが遡上する南限だという。私はサケやイクラが好きなので,あとひと月遅ければと思う。

 再び海が近づく。先ほどまでの砂丘地帯とは様相が変わり,右手から迫ってきた山によって海沿いに追いやられた恰好だ。景色が良くなってきたので,道の広いところでクルマを停める。村上市の大月という集落。

大月の浜辺にて
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砂浜には小型の漁船や漁具が所狭しと並ぶ
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 きょうの天気予報は,新潟県が曇り,山形県庄内地方が晴れとなっていた。新潟県もきわまってきて,雲が霽れ青空が見えてきた。
 駅に停まっていた貨物列車が出発し,隣りに並んだ。こちらもあちらも時速60キロくらいで走っているが,鉄路の方が距離が短く道路は線形が悪いので,少しずつ追い抜かれてゆく。東海道線あたりなら短く見える編成だが,羽越線だと迫力がある。

馬下にて。山が迫り,国道を海に押し出す
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 道の駅「笹川流れ」があったので,休憩がてら入ってみるも本日休業。施設はJR桑川駅も兼ねている。ホームに出てみると先ほど競走になった貨物列車が停まっていて,対向列車が来るのを待っている。
 待つほどもなく上りの普通列車が入ってきた。山側のボックス席はほとんど空いているのに,海側は全部ふさがっていた。乗客はみんな旅行者で,景色の良い方に座ったのだろう。
 偶然だが,私はきょうから丁度10年前の同じ日に羽越線に乗った。あの日はどんよりと曇っていて,もう授業の始まっていた地元の高校生たちに混じって鉛色の日本海を眺めた記憶がある。

桑川駅では10年前の青い記憶に思いを馳せる
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桑川の北は笹川流れの急峻な地形
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 桑川から北は,いよいよ笹川流れの景勝地となる。笹川集落の先で国道はトンネルが連続し,その間で景色が楽しめる。数台分の駐車場は分かりづらく,一旦過ぎてから戻ってきた。

 笹川流れは11キロにわたる峻険な海岸地形の景勝地を指す。海岸地形で「流れ」というのは少し奇異な感じがするが,激しい潮流のことを表していると考えられている。
 この附近の地質は中生代の白亜紀後期(約1億年前~6500万年前)の花崗岩からなる。まだ日本列島が大陸の一部だった時代だ。
 日本列島が大陸から分離し,日本海が拡大したのは約2000万年前~1500万年前のことである。その過程で深成岩である花崗岩が隆起し,波蝕されるようになったのだろう。波にさらされる磯の部分は赤茶けているが,崖に露出した岩肌は白っぽい。そこから崩れて堆積した砂浜も白い。白い浜辺は海を美しく見せる。

赤茶けた磯に波が打ち寄せる
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岩場と岩場に挟まれた小さなビーチ
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笹川流れのシンボルである眼鏡岩
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切り立ち尖った雄獅子岩
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 板貝まで来ると急峻な海蝕崖の連続は終わり,長めの砂浜と巨岩の組み合わせとなる。
 それにしてもこの国道345号はクルマの往来が少なくて快適だ。日本海側のメインルートは国道7号であるが,村上と勝木の間は海から離れて内陸部に迂回し,いくつかの峠を越えている。国道7号はかつての出羽街道を踏襲している。

今川と脇川の間の人気のない浜辺
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高い波の向こう側に粟島が大きく長く見える
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 勝木で国道7号に合流。朝日まほろばIC(村上市)とあつみ温泉IC(鶴岡市)の間はまだ日東道(日本海東北自動車道)が繋がっていないため,国道の交通量が多い。引き続き海沿いの道であるが,笹川流れのような身の引き締まる峻険な地形ではないので間延びしてしまう。
 旧山北町の中心地であった府屋を過ぎ,また少し険しい海沿いを抜けて集落が開ける。その中途半端なところに新潟県と山形県の県境が通る。これでいよいよ東北地方入りだ。

次の記事 日本海沿いを北へ―鼠ケ関から庄内平野を経て象潟・蚶満寺まで
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