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能取湖とサロマ湖 (2017夏の北海道旅行9)

旅行日:平成29年7月3~6日⑨

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 夏の北海道旅行第三日目。
 博物館網走監獄の見学を終えたのが15時半頃。やや遅くなってしまったが,サロマ湖は見ておきたいので佐呂間町方面を目指す。
 運転は交代し,やつるぎ君がハンドルを握る。彼は北海道旅行の時くらいにしかクルマを運転しないので,仲間内で「道内限定免許」などと揶揄されている。

 網走湖の北側を進んで二見ケ岡を抜けると,海潟湖の能取湖が現われる。サンゴソウとも呼ばれるアッケシソウの群生地で,秋になると湖岸が真っ赤になるという。
 湖岸を国道に並行にして自転車道が通っているが,これは国鉄湧網線の廃線跡である。残っていたらさぞ景色の良い路線だったろうなと思う。

能取湖
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 北見市の旧常呂町に入る頃,不安定な曇り空から雨がぱらつく。オホーツク海沿岸は降水量が少ないところなのだが…。
 特にこの常呂は年間降水量の平年値が約700ミリで,気象庁の観測地点中最低となっている。東京が1,500ミリくらいの筈なので,半分以下だ。
 国道からやや離れ,栄浦へ。サロマ湖の港町だ。
 サロマ湖は面積152平方キロメートルで,琵琶湖,霞ケ浦(220平方キロメートル,西浦だけでも172平方キロメートル)に次いで日本で3番目に大きい湖沼だ。ここも海潟湖で,オホーツク海と湖を隔てる砂洲の長さは約25キロにも及ぶ。明治初期までは栄浦に近い鐺沸に季節的な海との接続部を持っていたが,位置的に湖の北方から外海に出るのが不便なため,2ケ所の湖口が開削された。

波のない広漠としたサロマ湖
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 栄浦から橋を渡るとワッカ原生花園がある。砂洲の付け根にあたる部分だ。
 ここから4,5キロ進んだ砂洲の上には真水の湧くワッカの水があるという。クルマは進入禁止なので,徒歩かレンタサイクルで行くことになる。「ワッカ」とはアイヌ語で「水のあるところ」との由。

ワッカ原生花園
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エゾスカシユリやハマナスが咲く
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サロマ湖浜佐呂間方面を遠望
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 浜佐呂間から芭露まで国道238号はひたすらサロマ湖に沿って走る。この間約35キロ。
 場所によっては高台に上がり,かなり広い範囲を見渡すことができるが,海潟湖というのはどうも単調だ。湖の対岸には砂洲が長く長く続いている。
 ようやくサロマ湖が尽きて,道路が平地の中の一直線になると,中湧別の街に入る。道の駅「かみゆうべつ温泉チューリップの湯」に寄り道。温泉に入るためではなく,元々ここにあった中湧別駅の跡を見るためだ。

 中湧別駅は大正5年(1916)に野付牛(現在の北見)と下湧別(のちの湧別,廃止)を結ぶ湧別軽便線の駅として開業した。大正10年にはオホーツク海沿いに北上して興部に到る名寄東線が開通し,分岐駅になった。のちに線名が整理され,遠軽~中湧別~名寄が名寄線となり,中湧別・下湧別間はその支線となった。
 昭和10年にはサロマ湖沿いに網走を目指す湧網西線(全通後は湧網線)も乗り入れ,遠軽方面から3方向に岐かれるターミナル駅となった。
 しかし,国鉄末期の昭和62年に湧網線が,JR化後の平成元年には名寄線も廃止になり,ターミナル期は消滅した。
 広かった駅の構内は道の駅になったが,一部にホームを残し,車輌を保存している。ホームの遺構は珍しくないが,跨線橋を残しているのは珍しい。

ターミナル駅の面影を残す中湧別駅跡
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ペンキの剥げかかった手書きの駅名標。川西と上湧別はいずれも名寄線(本線)の駅
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跨線橋に取り付けられていた掲示も残る
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 線路の位置から下湧別(湧別)の方向を見ると,2車線道路が真っ直ぐ延びていた。道路が延びるのは湧別の方向だ。一番最初に開通した中湧別・湧別間は,末期になると1日に2往復の列車しか運転されていなかった。
 右に湧網線,左に名寄線(本線)がカーブしていたはずだが,あまり面影はないようだ。

廃線跡を転用した道路
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 中湧別からは遠軽経由で網走に戻る。いつの間にか網走から100キロほど離れている。
 ほとんど一直線に延びる国道242号に沿って,中湧別と上湧別の市街が展開する。街中では道幅が拡がるが,2車線道路なのかラインの薄れた4車線道路なのか判然としない。

車線の幅が広すぎる上湧別市街 (信号の先で少し狭くなるところ)
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 遠軽駅前でやつるぎ君から運転を替わる。国道333号に進み,安国駅の近くのセイコーマートでアイス休憩。
 旭峠を越えて佐呂間町の若佐で右折しなければならなかったのだが,間違えて直進する。北海道の道路は碁盤目状の道の一つを国道や県道に指定していることが多く,急に曲がることも多い。ここの場合,直進して常呂を通った方が網走に近いということもあった。
 初志貫徹とばかりに引き返し,長さ4,110メートルの新佐呂間トンネルを抜ける。端野で一旦国道39号に出るが,交通量の多いこの道は避けて,緋牛内から道道を二見ケ岡へ。すっかり暗くなったので,野生動物に注意しながら走ったが,何も出てこなかった。

 網走の街に入ったのは20時半過ぎ。昼はセコマ飯だったので,夕食は鮨にする。市街地の「かに源」という回転寿司に入った。

網走の夕食は鮨。写真は厚岸産のカキ
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 またセイコーマートで少々買い出しをして,天都山の中腹にあるホテルにチェックイン。水曜日だったので,「どうでしょう」を観てから就寝。

次の記事 天都山と涛沸湖と小清水原生花園
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