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【釧路→網走】釧網線快速「しれとこ」 (2017夏の北海道旅行7)

旅行日:平成29年7月3~6日⑦

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 夏の北海道旅行,第三日目。
 きょうは列車で釧路から網走に向かう。

 釧路はようやく晴れてくれた。それでも気温が低くて気持ちいい。朝食を済ませ,8:15頃に駅に行く。列車の時刻を8:35頃と勘違いしていたが,実際は8:57発であった。だいぶ待つことになるが,遅い時刻と勘違いするよりはマシだ。やつるぎ君は何も指摘してくれなかった。

 乗車するのは釧網線の快速「しれとこ」。改札をくぐった目の前が乗車位置で,私たちが一番乗りであった。8:40頃に列車が入線するときには団体客が押し寄せてきていたので,あぶないところであった。湿原の見える進行方向左側の,窓割りの良い席を確保する。
 釧網線は本数が少なく,始発の6:05発の次が8:57発のこの列車,そのあとは5時間以上開いて14:14発となっている。つまり午前中の手頃な列車はこの1本きりという訳だが,たったの1両であった。

ヘッドマークつきの快速「しれとこ」
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 ちょうどすべての席が埋まるくらいの乗車率で出発。薄めに開けた窓から涼風が入ってくる。
 釧路川を渡り,東釧路で根室線から分岐。2つ目の釧路湿原駅までは一昨日に乗ったので,車窓の様子は分かっている。森の中の寂しいところだが,霧の夕方と晴れた朝では見え方も違ってくる。早く湿原が見えてこないかなというもどかしさは変わらない。
 釧路湿原駅を過ぎると,釧路川が寄り添う。この区間は国道が山間を通っているので,この眺めは鉄道だけのものだ。川下りのカヌーと手を振りあうのも楽しい。

滔々と流れる川沿いには河畔林が発達
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釧路川を下るカヌーと擦れ違う
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 9:26に塘路に着き,釧路ゆき列車と交換。団体客はここで下車するらしく,1分停車が延びる。ホームがおじいさん,おばあさんたちで埋まる。1両の車輌にこんなに乗っていたのかと思うほどの人数だ。鉄道車両の収容人数に驚かされた。
 これですっかりガラガラになったので,座席を転換してボックス席を作る。

 湿原はまだまだ続く。右手に塘路湖,シラルトロ沼が現われ,右の車窓を見たり左の車窓を見たりで忙しい。行程の都合もあるのだろうが,この区間に乗らないとは団体さんも勿体ないものだ。

湿原も上流の方に来て,草地も広がる (塘路~茅沼)
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青空を映す沼地
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木が立ち枯れした三日月湖 (茅沼~標茶)
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 釧路湿原は廃止になった五十石駅の辺りまでで収束し,車窓は牧草地に変わった。タンチョウの姿も見られた。標茶駅附近の街中を流れる釧路川は両岸を護岸で固められ,都市河川のようだった。
 この辺りは駅と駅の間隔が広く,10分くらいは平気で停まらない。南弟子屈という小駅を通過。「しれとこ」は快速であるが,通過駅は細岡,南弟子屈,南斜里の3駅にすぎない。冬季は釧路湿原,原生花園も通過となる。
 10:28に川湯温泉に着く直前,頂上部の岩肌が露出した山が見える。アトサヌプリだ。明治時代に囚人を動員して硫黄の採掘が行われ,多くの犠牲者を出した。標茶と跡佐登(アトサヌプリ)の間の鉄道は明治25年という早い時期に開通し,一部が釧網線に転用された。

川湯温泉駅から望まれるアトサヌプリの威容
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 摩周と川湯温泉で若干の下車客があり,車内の乗客は数えるほどに減った。オホーツク海の眺望に備え,席を左側から右側に移す。
 ここから釧路国と北見国を隔てる釧北峠にかかる。サミットの標高は300メートル弱に過ぎないが,ディーゼルエンジンの唸りが高まり,速度はどんどん落ちた。大きく警笛を鳴らし,峠のトンネルをくぐり抜ける。
 峠の北側は雲が出ている。右手に斜里岳が見えるはずだが,麓の辺りしか見えない。札弦駅には園児たちが列車を見に来ていて,乗客たちと手を振りあう。

斜里岳見えず (札弦~清里町)
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斜里平野が開け,線路が直線的に延びるようになった。通過した南斜里の次の中斜里の駅前には大きな製糖工場があった。この辺りはテンサイの産地だ。かつては貨物列車が発着していたような遺構が残るが,現在はオフレールステーションに切り替わっている。

直線区間を快走! (清里町~南斜里)
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 北から西へと大きく向きを変え,11:11に知床斜里に着いた。釧路ゆきの快速「しれとこ」と交換する。この駅は知床半島方面に向かうバスとの接続地点であるので,乗車客が多かった。部活動の高校生も乗る。
 知床斜里からはオホーツク海沿いに線路が敷設されている。ただし,砂丘が発達しているので海の眺望は断続的だ。内陸側には砂丘によって海から切り離された潟湖が点在する。砂の山にはオレンジ色の花が咲いている。調べてみると,エゾスカシユリという種類らしい。

砂丘に咲くエゾスカシユリとオホーツク海 (知床斜里~止別)
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 左手に大きな濤沸湖が現われると,小清水原生花園を走る。その中に季節限定の原生花園駅があるが,ここからの乗車客が多かった。欧米系,アジア系の観光客が主で,座席はすべて埋まって立ち客も出た。もうのんびり車窓を楽しむという感じではなくなってしまった。
 網走港の辺りまでオホーツク海が見えていたが,柱状節理の崖に掘られたトンネルで内陸に入る。桂台という小さな駅が網走市街に近く,高校生などが下車した。
 山と山に挟まれた網走川沿いに広がる網走の街並みを見ながら走り,11:53に終着の網走に着いた。

網走駅に到着。石北線の遠軽ゆきに接続
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 次に乗る列車は明日の12:35発の特急列車である。それまでの丸一日は,網走に宿泊しつつレンタカーで周辺を巡る。
 改札を抜けて駅前に出る。広場に面した「網走駅」の看板は墨書の縦書き。網走刑務所の出所者が「もう横道に逸れないように」という意味が込められているという。

網走駅の縦書き駅名板
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