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北海道本土最東端―納沙布岬へ(2017夏の北海道旅行4)

旅行日:平成29年7月3~6日④

最初の記事 【南千歳→釧路】特急「スーパーおおぞら5号」
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 釧路から列車で2時間半をかけて北海道本土最東端の街―根室までやって来た。
 根室市に営業所を持つレンタカー会社は少なく,久しぶりにトヨタレンタカーを利用する。料金はやや高めだが,走行距離がまだ4,000キロのヴィッツが配車された。

 まずは根室半島を進んで納沙布岬に行ってみる。市街地からは意外と距離があり,半島の北回りで24キロ,南回りで22キロとなっている。
 北回りで海沿いの道をゆく。市街を抜けると草地が続き,景色は荒涼としてくる。晴れていれば根室湾ごしに国後島が見えるらしいが,きょうの天気では期待できない。

小さな湾にスポットライトのような陽が射した
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 市街地と岬の丁度半分くらいのところで北方原生花園に寄る。草地の中に木道が延びており,ゲートを二つ開けて進む。ゲートは放牧されるポニーが逃げないようにするためだそうだが,この時は姿が見えなかった。
 この時季,道内の原生花園といえばエゾカンゾウ(ニッコウキスゲ)が見頃だろうが,ここはノハナショウブがすごかった。
 草原の中には若干の高低差があって,浅い谷に水が流れている。

湿地帯にノハナショウブが群生している
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ノハナショウブ
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 アイヌ語に漢字が宛てられていないトーサムポロ沼の辺りまで来ると,再び海霧が出てきた。太平洋側は暖流である黒潮の影響で霧が出やすく,根室市街が晴れていても納沙布岬は霧ということも多いらしい。

ウシが放牧されているトーサムポロ沼
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 納沙布岬は濃霧の中。
 広い駐車場が整備され,観光客も多い。「最東端」を謳う施設も多いが,霧でよく見えない。むろん北方領土の島々も霧の中だ。
 納沙布岬からだと珸瑤瑁水道を隔てた歯舞諸島の貝殻島が僅か約3.5キロと近い。地図で見ても微細な陸地で,灯台が建つだけの島というよりも岩礁のようだ。
 北方領土には戦時中のまま蘂取村,紗那村,留別村(択捉島),留夜別村,泊村(国後島),色丹村(色丹島)の6村があることになっている。彼の地に立ち,旅行記を書ける日は来るのだろうか。

低い海蝕崖が取り巻く納沙布岬
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納沙布岬に建つ北方領土返還の祈りを込めたオブジェ「四島のかけはし」
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北方領土各島の方角を占めすステッカー
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 半島の南側を走って根室市街に戻った。
 根室半島は南側の方が集落が多く,最東端の郵便局やガソリンスタンドなどもこっちに立地している。
 市街を通り過ぎて,花咲港へ。ハナサキガニの水揚げ港で知られる漁港があるところだ。

 港を守るように延びた花咲岬には根室車石と呼ばれる奇岩がある。この岩は柱状節理がドーム状に隆起し,放射状に割れている。
 根室半島では白亜紀末期の6800万~6500万年前に海底火山の噴火があり,熔岩の噴出とともに海水に冷やし固められて柱状節理が形成された。
 マイナーなスポットだろうと思っていたが,結構観光客がいて面食らう。
 
特徴的な形状をした根室車石
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柱状節理だらけの花咲岬
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岬の東側。枕状溶岩の上に柱状節理が載っかっている
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 花咲岬からは道道142号でそのまま太平洋岸を進む。目指すは浜中町の霧多布岬だ。初田牛まではJR根室線沿いをゆくが,ただただ森が続くばかりで,滅多に対向車と行き合わない。
 初田牛の先で海沿いに出ると,「北太平洋シーサイドライン」の愛称がつく。相変わらず霧が出てきて,景色を寂しいものに変える。すっきりと晴れていれば爽快なドライブコースになって,車窓の印象も大きく変わるだろう。

恵茶人(えさしと)沼
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もの寂しい太平洋と,今回のレンタカー
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地層の縞模様が特徴的な羨古丹(うらやこたん)の断崖
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次の記事 エゾカンゾウ,ワタスゲ―花盛りの湯沸岬と霧多布湿原
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