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桜島・霧島ドライブ(3) 霧島火山は雪模様

平成29年3月6~9日⑪

最初の記事 南九州への旅2017―序
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 大隅福島から北上を続け,都城市内で国道223号に出た。霧島の山の中だ。
 まずは御池に立ち寄る。
 御池は火口湖で,約4,600年前の噴火で形成された。直径約970メートル,水深103メートルに達する巨大な火口湖は,霧島の火山史上最も激しい噴火によってできたことを物語っている。
 後ろに見える山は高千穂峰で,標高1,574メートルの霧島最高峰だ。そのすぐ手前には二子石という,言われなければ山の名だとは分からないピークがある。

カモの憩う御池と高千穂峰,二子石
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 霧島火山は加久藤カルデラの南辺部に位置する。
 約34万年前に当地で破局的噴火が起こり,加久藤カルデラが形成された。その後,約20万年前に活動を開始したのが霧島火山である。姶良カルデラの形成が2.9万年前,桜島火山の活動開始が約2.5万年前であるから,それよりも随分古い。

 国道223号を西へと進み,再び鹿児島県に入った。霧島神宮前から県道480号で高千穂河原へと登る。前に来たときは冬季閉鎖で通れなかった道だ。路面への積雪や凍結が心配だったが,問題はなかった。ほとんどクルマのいない駐車場に料金徴収員がおり,有料だったのに驚く。

 標高1,000メートル近い高千穂河原には霧島神宮の古宮がある。中岳を見ながら幅の広い石段を登っていく。青空が広がったかと思えば,小雪が舞い出したりし,天気は目まぐるしく変わる。雲の流れが速い。

山頂附近には積雪も見える中岳
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 鳥居をくぐると,建物の礎石に囲まれた聖域に巨石が鎮座している。正面は御鉢火口で,ここからは見えないが,その後ろに高千穂峰がある。位置関係でいうと,(西)高千穂河原―御鉢火口―高千穂峰―二ツ石―御池(東)と並ぶ。
 霧島神宮の創建時期は詳らかではないかが,神代であると伝えられている。古代は御鉢火口と高千穂峰の中間に位置する「脊門丘」に鎮座していた。しかし,御鉢火口の噴火で焼失し,天暦4年(950)にこの高千穂河原に遷座された。
 当地に移って以降も,文暦元年(1234年)の大噴火で炎上するなど火山災害が相次いだ。そのため,島津忠昌の命によって文明16年(1484)に現在の場所に移った。

 御鉢火口は大正2年(1913)にも噴火している。
 なお,御鉢の噴火口の内側は鹿児島県だが,外側は宮崎県に属する。ここだけ鹿児島県が「Ω」型に食い込んでいる。

古宮の鳥居の向こうに御鉢火口が聳える
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御鉢火口を遥拝する位置に巨石がある
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 クルマで中岳の中腹を進む。小規模な温泉が点在している。
 新湯温泉の近くでは谷から噴気が上がっているところがあった。珍しくもないのか,気付かずに通り過ぎてしまいそうだった。

噴気を上げる谷の一劃。後ろは雲に隠れた新燃岳
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 主要地方道1号を北上し,韓国岳の脇をえびの高原に抜ける。再び鹿児島県から宮崎県に入るが,標高は1,200メートルを越え,道路脇の積雪が増えてきた。木々は樹氷で白くなっている。
 ちょっと停まって写真を撮りたいが,どこも駐車場が有料なので気が引ける。散策するには時間がなくなってきた。

えびの高原附近,樹氷の木々
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 県道30号(霧島バードライン)で加久藤カルデラの方へと下る。路面が濡れているので,凍っているのではないかとヒヤヒヤする。きょうは気温が高いので,雪融け水だと思っておく。
 加久藤は加久藤盆地の中心集落であるが,市町村合併でえびの市になったので,やや通りが悪い。
 白鳥温泉まで下れば,雪も消えた。ちょっとした展望台から加久藤カルデラを一望にできた。

白鳥温泉から加久藤カルデラを一望
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 盆地まで下り,広域農道みやまきりしまロードで加久藤市街をパスし,吉松に抜ける。
 ここからは九州道沿いに一気に鹿児島空港まで行ってしまいたいところだったが,流れが悪くて時間が掛かった。シメのラーメンを食べてからクルマを返す予定が崩れる。
 仕方なく,給油してレンタカー屋へ。二日間の走行距離は525.9キロに達し,平均燃費は19.7キロ/リットル。

 空港内でかなり遅い昼食を摂り,展望デッキに上がると,霧島山が全景を見せていた。もう少し早く晴れていてくれればと思う。

空港の展望デッキから霧島オールスターズ
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 フライトは17:20発のSKY308便。北側へのランドアウト。
 座席は左側だったので霧島山は見えないなと思ったのだが,高度を上げながら大きく旋回し,景色が逆になった。霧島の峰々を間近に見下ろし,火口湖の中まで見える。これは素晴らしい。

冠雪した新燃岳(左)と少し尖った形の高千穂峰(右端)
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中央が高千穂峰,左に御鉢火口と右に二子石
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 峰々が去ると,今度は都城盆地を俯瞰する。さらに宮崎市が近づき,市街や青島を望む。なんだかこの旅の前半行程をおさらいするようなコースだ。

都城盆地を流れる大淀川
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 日向灘に抜けると東に向かい,急速に暗くなっていった。
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