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薩摩半島をドライブ(2) 開聞岳を望みながら池田湖,枕崎へ

平成29年3月6~9日⑦

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 南九州への旅,第三日目。
 指宿スカイラインの頴娃ICから,県道17号を南下する。頴娃以南は「スカイライン」という名の道路ではなくなるが,そのまま稜線を進むので眺望が良い。

 途中の駐車場に停めると,広い公園のようになっていた。この旅で初めての開聞岳にお目にかかる。大して高い山ではないが,とても端正な形をしているので,存在感は大きい。
 錦江湾も東シナ海も望み,錦江湾の向こうには大隅半島が見えている。あちらは陽が射しているようで明るいが,こちらは雪が舞い出した。風が冷たい。

開聞岳が姿を現した
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手前に指宿市街と知林ケ島,錦江湾の向こうが大隅半島
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 徐々に高度を下げ,池田湖の湖畔に到る。
 池田湖は池田カルデラ内のカルデラ湖で,約5,500前の噴火後に陥没し,水が溜まって形成されたという。カルデラは直径約4キロ,湖の面積は10.9平方キロメートルとそこまで大きくはない。しかし,池田湖の深さは233メートルもあり,海抜マイナス167メートルに達する。さらに,湖底に熔岩ドームがあり,地形図で見ると同心円状の等高線が乱れている。

池田湖と開聞岳
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湖の外側に切り立った外輪山
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 湖の西側を回り,開聞岳のすぐ下に位置する十町で国道226号に出た。開聞岳は南と西を海に接しており,海沿いの山裾を回る道路も整備されている。きょうは天気が良くないので,回るのは見合わせた。

 国道が海沿いの切り立った崖の上に出ると,駐車スペースがあった。富士見PAという名称は開聞岳が薩摩富士と呼ばれていることにちなむのだろう。

 開聞岳は阿多カルデラの中央火口丘であるとされ,約4,400年間前に火山活動を開始した。当初は浅い海での噴火であったが,熔岩を噴出する噴火を繰り返し,約2,500年前には現在の高さに達した。
 有史以来の大規模な活動記録は貞観16年(874),仁和元年(885)にある。大正4年(1915)以降は噴煙を上げていないが,平成12年に噴気が観測されている。
 標高922メートルで,きれいな円錐形をしているが,よく見ると上の方はちょっといびつな形をしているようにも見える。これは標高700メートル付近に鉢窪と呼ばれる段状の部分があるためだ。鉢窪より上は仁和噴火の熔岩ドームであるとされる。
 比較的新しい時代の火山ゆえ,まだ浸食谷があまり発達しておらず,現在の端正な姿がある。

半分海に突き出た開聞岳
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火山性の黒っぽい岩場を南シナ海の波が洗う
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 このまま国道226号を進めば,目的の枕崎に行かれるが,この道は通ったことがある。
 頴娃で右に折れ,南薩広域農道へと針路を取った。この選択は正解で,信号も少なく,交通量も少なかった。台地上を行くのでアップダウンが激しいが,直線が続く。北海道を思わせる道路風景もあった。広域農道は良い。

 台地上は現在,茶畑やニンニク畑になっているところが多い。開聞岳は噴火によって周辺にコラと呼ばれる硬質なスコリア質の火山砂礫を堆積させ,頴娃町や知覧町の台地上は水を通さない不毛の地となっていた。そのため,平安時代以来小規模な開墾が細々と行われるに過ぎなかった。
 戦後になってようやくコラの除去が大々的に行われ,灌漑設備も整えられたことにより農地化が進んだという。

不毛の台地を開墾した茶畑
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青々としたニンニク畑を背景に,今回のレンタカーを写す
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 やがて県道34号に合流。知覧からそのまま南薩縦貫道を走ってきたら,ここに出てきたらしい。
 合流点の交差点は金の採掘をしている岩戸山の中腹にあり,眺めの良い公園があった。

南シナ海に浮かぶような開聞岳を遠望
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 枕崎の街に入り,時間も丁度いいので昼食にする。
 漁港の食堂でカツオの船人めしを食した。カツオの切り身と鰹節を載せた丼飯で,途中から出汁をかけて食す。漁師料理の発展形なのだろう。
 店を出るとかなり強い雨が降っていた。走り出すと止んだが,きょうは朝から不安定な天気だ。

昼食は船人めし
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枕崎港雨模様
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 枕崎からさらに西へ進み,南さつま市に入る。鹿児島県には南九州市と南さつま市があり,しかも隣り合っているのでなかなか紛らわしい。
 標高約150メートルの耳取峠に差し掛かると,枕崎の街が下方に展開した。今度は陽が射している。

耳取峠から枕崎の街を遠望
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