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日向青島―鬼の洗濯板と青島神社

平成29年3月6~9日③

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 南九州の旅,第2日目。朝から快晴で,宮崎駅から真っ直ぐに延びる通りのクスノキの緑が色濃い。
 きょうは宮崎市内を回り,都城を経て鹿児島まで行く。大きな荷物はホテルに預かってもらい,身軽な恰好で出発する。

宮崎駅前のクスノキ並木
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 まずはJR日南線で青島に向かう。宮崎駅は妙な構造になっていて,2つあるホームごとに改札口が分かれている。ホームを確認し,18きっぷに入鋏印を捺してもらう。
 乗車するのは7:51発の青島ゆき。宮崎止まりの列車の折り返しなので,行き先の書かれたプレート(サボ)が交換される。こういう光景も近い将来見られなくなるだろう。

サボ交換
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 この時間の青島ゆきは宮崎に来る人を迎えに行くための列車のようだ。もう春休みなのか,部活の恰好をした女の子たちが乗り,運動公園で降りていった。加江田川を渡ると宮崎平野が尽き,線路は海沿いに押し出される。
 8:22,青島着。宮崎からの15.3キロに31分もかかっているから,かなり遅い。

青島駅のホームには古そうなタイプの駅名標が…
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ヤシの木が植えられ,南国の雰囲気のする青島駅
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 国道を歩道橋で越えると,道の両側が土産物屋になる。まだ朝だからか,開いている店は少ない。
 それらが切れ,浜辺に出る。青島は陸繋島のような地形だが,陸繋砂州の部分が細いため,橋が架かっている。

青島に繋がる陸繋砂州と弥生橋
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 青島は周りを直線的な波状の岩場に囲まれている。青島の周囲に限らず,宮崎市南部から日南市にかけての海岸にはこの地形が見られ,「鬼の洗濯板」と呼ばれている。
 この地形は泥岩と砂岩の互層(交互に積み重なった地層)で,約15~20度で傾斜している。互層が堆積したのは新第三紀(2303万~258万年前)で,当時は大陸棚上の海底であった。砂は定期的な洪水によって供給されたものだと考えられている。

 泥岩と砂岩では,泥岩の方が軟らかかく,先に波によって浸蝕される。そのため,泥岩が失われ,間の砂岩が突き出してギザギザに残っている。
 互層と傾斜と波蝕によって生まれた特徴的な地形で,奇形波蝕痕と呼ばれている。

ギザギザの岩場と青島神社の鳥居
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岩の波と海の波
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突き出してブロック状に崩れつつある砂岩の層と,浸食されて潮溜まりになった泥岩の層
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逆光とWBいじりでクサい写真を…
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 島内はビロウ樹が密生している。亜熱帯性のビロウ樹自体は九州や四国南部に自生しているが,これほど密生しているのは珍しいという。
 あまりの密林なので,境内から外の景色は見えない。古代の人も自然への畏敬を感じて神社を建立したのだろう。

鬱蒼とした亜熱帯性の樹林に囲まれた青島神社
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奥社へ続く道は昼なお暗し
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海を睨む狛犬
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 青島での持ち時間は8:22から9:39までの1時間強あり,神社に参拝してもまだ半分くらい残っている。そこで,島を一周してみることにした。クルマだったらさっさと次に進んでしまうが,列車だと時間が制約される分,それに即した廻り方ができる。

外海は荒れ模様
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潮溜まりの向こう側から白い砂浜と密林を望む
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人気の少ない北側の海岸にて
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 駅に戻り,9:39発の南宮崎ゆきに乗る。南宮崎・宮崎間は日豊線の単線区間に各線の列車が集中するため,宮崎まで入れない日南線の列車も多い。接続が良ければ乗り換えもやむなしで済むが,この列車の場合は南宮崎10:03着で,10:27まで待たされることになる。これはさすがに不便だろう。
 私の次の目的地は宮崎神宮で,同名の最寄駅は宮崎の一つ北に位置する。時間にも余裕があるので,その間に宮崎空港線を往復してみる。宮崎空港線は日南線の田吉から一駅1.4キロの宮崎空港まで延びる路線で,名称のあるJRの路線中最短となっている。

青島からの南宮崎ゆき
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 10:00に田吉に着き,駅の周りを少々散策し,10:11発の宮崎空港ゆきに乗る。
 列車は少しだけ日南線の線路を進み,おもむろに分岐すると,高架に上がる。左手に滑走路,右手には空港前らしくレンタカー屋が並んでいるのが見えるなと思っていると,もう宮崎空港駅に着いた。

宮崎空港線の車窓から
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宮崎空港駅にて。宮崎までは特急列車にも乗車券だけで乗車できる
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駅は空港ターミナルのすぐ隣り
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 用もないのに空港をうろつくのも妙だが,土産物屋などを覗いて時間を潰し,22分後の列車で引き返した。
次の記事 宮崎神宮と宮崎市街の近代建築
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