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【下り線切替間近】高架化工事の進む相鉄線天王町駅・和田町駅間を見て歩く

平成29年3月1日
 相模鉄道と横浜市道路局では,平成18年度から相鉄線天王町駅・和田町駅間のうち約1,800メートルの区間の高架化事業を進めています。事業開始から約10年が経過し,平成29年3月5日から下り線が高架線に切り替えられる運びとなりました。
 この区間は私が通勤で通っていることもあり,関心を向けてはいましたが,なかなか降りてじっくり観察する機会が作れずに高架化の日が近づいてきました。変わりゆく風景を記録したという気持ちもあり,今回ようやく重い腰を上げ,天王町駅から和田町駅までの線路沿いを歩き,写真を撮ってきました。

 なお,当日は上り電車を星川駅で一旦ホームに降りてから天王町駅で下車し,和田町駅まで歩きましたが,本文は天王町駅から下り方向に進むように構成しました。また,本文中の海側は横浜から海老名に向かって左側,山側は横浜から海老名に向かって右側のことをそれぞれ示します。

【天王町駅部】
 天王町駅は相対式ホーム2面2線の高架駅です。旧東海道を踏襲する環状一号を跨ぐため,昭和43年(1968)に高架化されました。従前の高架区間は短く,ホームは中央附近を頂点に下る形になっています。
 今回,海老名方に高架線が継ぎ足されることになるため,海老名寄りではホームが持ち上がることになります。

上りホームから横浜方を望む。下り線はホーム中程から海側に移設される
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上りホームから海老名方を望む。仮設のホームの下に新しい線路が見える
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ホーム海老名方における新旧下り線の高低差
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下りホームから横浜方を望む。切替を前にホームにも段差が生じている
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同上。切替後はこの辺りまで線路が来る
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上りホームから海老名方を望む。切替後は停車位置が海老名寄りに移動するため,その部分のホームを仕上げている
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下りホームから海老名方を望む。ホームの仮設部分からは真新しい線路が真っ直ぐに見通せる
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コンコースの様子。下り(1番)ホームに通じる階段等は海老名方に移動している
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【天王町駅・星川駅間】
 天王町駅と星川駅の間には天王町1・2・3号踏切がありますが,高架化後はこれが解消されます。当面は上り線の踏切が残りますが,遮断時間はいくらか短くなるでしょう。
 現時点では高架橋のうち,下り線と星川駅の横浜方海側に設置される留置線分が構築されています。
 高架化事業開始前の星川駅には留置線が4本ありましたが,事業用地捻出のために西横浜駅に移設されました。

天王町1号踏切の海側から
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天王町1号踏切から横浜方。天王町駅に上り電車が停車中
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天王町1号踏切から海老名方。高架線は30パーミルの急な上り勾配
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天王町1・2号踏切の間にて海老名方。左は横浜ビジネスパーク(YBP)
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天王町2号踏切の山側から
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天王町2号踏切附近から海老名方。電留線終端の架線柱が見える
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天王町2号踏切附近から海老名方。上り線高架橋を継ぎ足せる構造が分かる
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天王町3号踏切の山側から。すぐ右が星川駅
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天王町3号踏切の海側から。高架のスパンの長い桁とコンビニの駐車場に道路拡張余地が見て取れる
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天王町3号踏切から横浜方。左の柱は仮受け?
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【星川駅部】
 事業開始前の星川駅は島式ホーム2面4線の地平駅で,橋上駅舎でした。ホームの山側に2線,横浜方の上下線の外側に各1線の計4本の留置線や保線用車両の側線をそなえていました。事業進展に伴って留置線類は廃止され,高架線の柱を避けるように仮線が敷設されました。駅舎も早い段階で仮設のものとなり,高架の2階部分に挟まるような形になっています。
 高架化後の駅部は2面4線だけとなり,ホームは3階に,駅舎は2階に設けられます。
 駅部の躯体は既に出来上がっているようですが,上り線の工事がどの程度進捗しているのかを地上からでは窺い知ることができません。

天王町3号踏切から海老名方の星川駅。駅部分の高架は上下線とも造られている
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駅脇から横浜方。上り仮設ホームに高架の柱が立つ
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上りホームから海老名方。
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駅構内仮設南北通路から海老名方。ホームはガラス張り
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星川駅海側から。高架橋に挟まるような仮駅舎と南北通路
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海側から海老名方。待避線が本線に合流する辺り
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【星川駅・和田町駅間】
 高架化事業の範囲は横浜新道の高架をくぐる地点までとなっており,星川1~6号踏切が解消されます。用地買収が上手くいかなかったのか,仮線にはきついS字カーブが介在し,列車は時速45キロの速度制限を受けます。
 一方,星川1~3号踏切にかけての区間では現時点で上下の高架線が構築されています。星川2号踏切では水道みちと斜めに交差し,長いスパンの桁となるため,上下線の桁を一気に架けたものと思われます。
 なお,星川5号踏切は地平から高架へのアプローチ部にあたるため,既に廃止されました。

星川1号踏切より横浜方。高架橋の柱を避けるように曲がりくねる仮線
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星川2号踏切山側から。交差道路は水道みち
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星川2号踏切から海老名方。この附近は既に複線分の高架橋が造られている

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星川2・3号踏切間海側から横浜方。水道みちと斜めに交差するため,スパンの長い桁が採用されている
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星川3号踏切海側から。海老名方に向かって徐々に下る高架線
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星川4号踏切山側から。桁下は2.7メートルと低い
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星川4号踏切から海老名方。仮線は半径260メートルの急曲線で,時速45キロ制限を受ける
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星川6号踏切から横浜方。すぐ脇が今回の線路切替地点
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星川7号踏切から横浜方。このレールが真っ直ぐ繋がることになる
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 余談ですが,横浜新道をくぐったすぐ海老名方の場所(横浜起点3.9キロ)には,昭和5年(1930)から戦時中に休止になるまで常盤園下駅がありました。常盤園は豪商岡野氏の別荘を開放した公園で,のちに程ケ谷カントリークラブを経て横浜国立大学などになっています。
 駅のあった当時は駅のすぐ山側を帷子川が流れていたため,ホームや駅舎などは海側にあった(当時は単線)と思われます。
 複線化後の昭和27年に場所を変えて和田町駅(横浜起点4.3キロ)が設けられたため,常盤園下駅の跡地は相鉄バスの待機場になっています。

星川7号踏切から海老名方。左側が常盤園下駅の跡地で,右側の緑地は帷子川の旧河道
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 初めに書いたように,下り線の高架線供用開始は3月5日です。切り替え工事は4日の終電後,5日の初電までに行われます。これに伴う列車の運休はありませんが,4日の終電は他社線からの接続待ちをしないそうです。
 また,下り線高架化後の3月18日にはダイヤ改正が行われることになっています。詳しい時刻はまだ明らかになっていませんが,下り線では線形が良くなって徐行区間が解消されるため,速度の向上に期待したいところです。
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