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対馬への旅(7) 対馬の落日と釜山の夜景

旅行日:平成27年10月5~8日・中⑦
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 佐護から比田勝までは十数キロ。南北に細長い対馬もいよいよきわまってきた。
 旧上県町の大浦で国道から県道182号に移り,本日最後の寄り道になるであろう韓国展望台を目指す。
 鰐浦集落から旧道を利用してのアクセスとなりそうだが,こちら側が通行止めのため,鰐浦からトンネルを抜け,旧道を反対側から辿った。展望台への分岐点は鋭角に曲がることになるが,アタマを振るスペースは確保されていた。

 広い駐車場の先に建つ展望台は高麗風の外観をしていた。
 時刻は17:45。きょうの日没は18:02となっている。
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 展望台の下は鰐浦港,北にある島は海栗(うに)島。
 ここは対馬海峡西水道に面した要地であるので,海栗島には海上自衛隊の施設がある。さらにその北には南風ノ波瀬と呼ばれる岩礁群があって,対馬の北辺となっている。
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 太陽が水平線に近づき,赤みを増してきた。浮かび上がった大小の島影は,前々回見つけた巨済島南東の島嶼だろうか。
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 頭上にある太陽の動きはなかなか判らないが,水平線という基準線を得たことで,意外と早く移動していることに気付かされる。水平線に接すると,みるみるうちに沈んでいく。
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 やがて強い光芒も失い,日没。
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 水平線に沈む太陽は5月の鳥取県浦富海岸,7月の北海道遠別に続き,今年三度目であった。

 陽は沈んだが,これからブルーモーメント,そして夜景へと推移していく。私の好きな時間帯だ。
 海栗島に灯が点り,海峡を航行する船の明かりも点じた。
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 大きなクルマが着いた気配があって,小規模な団体客がやって来た。今度も韓国人かと思ったが,日本人であった。どちらの国にしろおばさんたちの騒がしさには大差なく,私にとっては何を喋っているかが分かる,分からないの違いに過ぎない。

 灯を点した鰐浦の入り江。
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 団体客と入れ替わりに一人のおじさんがやって来て,立派な三脚にカメラをセットしだした。
 釜山の灯も明るんできた。柵にカメラを置いて撮影するが,細い柵でグラグラしてしまい,その程度では稼げるシャッター速度もタカが知れている。
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 もどかしい気持ちで撮影に四苦八苦していると,おじさんが話しかけてきて,三脚を使っていかないかと言う。初めは遠慮したのだが,せっかくここまで来たのだからと強く勧めて下さり,ご厚意に甘えることにした。
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 おじさんは地元の方で,天候と撮影環境が好ましいこの時季にはよくこの場所に撮影に来るのだという。きょうよりは昨日の方が空気が澄んでいたと言うが,私も昨日福岡市で夕陽を見ていたので,大いに納得した。
 とはいえ,釜山の背後の山並みも浮かびあがり,見事な眺めだ。設定を変えながら何カットか試し,一番上手くいったと思うのがこのカットである。
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 上の写真をトリミングし,多少補正をかけると,もう少し仔細に観察できる。
 強い光芒が何なのかはよく分からないが,その右手には吊橋の広安大橋が見える。しかし,半ば海に没している。こんな形で地球の丸さを感じたのは初めてだ。
IMG_7612 - コピー

 おじさんに礼を言って先に辞し,比田勝の宿泊先に向かう。
 途中,大浦のスーパーに寄って少々買い出し。離島の果てであるが,多くの品物の値段は本土のスーパーと大差ないようであった。しかし,島内で採れない野菜などは空輸されるのか,ただでさえ輸送コストがかかるのに不作の影響で価格が上がっていることを説明していた。

 大浦からひと山越えれば比田勝に入る。島内では大きな街の部類に入り,国道沿いには商店が立ち並んでいた。19時過ぎであるが,閉じた店が多く,ひっそりしている。
 街を抜け,宿泊先のホテルへ。宿泊費は9,000円強で,支払いには「しまとく通貨」を宛てた。夕食には鍋や刺身,地鶏,天ぷら(撮影後に提供されたので写っておらず)などが並び,なかなかの充実ぶりであった。
Tsu_d.jpg
(スマートフォンで撮影)

 ホテルは東水道を見下ろす高台の上にあって,南の方で操業する舟の漁火が美しかった。
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 このホテルには看板ネコがいて,人によく懐いていた。それゆえにしゃがみこむとすり寄ってきて,なかなか写真を撮らせてくれない。
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 ネコが植え込みの中に引き上げていったのを潮に部屋に戻り,広くない大浴場で入浴。
 ビールのあとは対馬の酒を試してみた。
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 昨夜は夜船でしっかり眠れなかったので,早目に床につく。
 明日も天気は晴れの予報。日の出前にアラームをセットし,日の出に期待しよう。
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