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群馬県の高いところ―浅間山鬼押出し,渋峠・横手山,草津温泉ドライブ

旅行日:平成27年9月2日

 夏の終わりの気配も漂い出した9月の初め,約10ケ月ぶりに群馬県を訪れました。訪問の話は今年に入ってから何度か出ていたのですが,なかなか足並みが揃わず,この時季になってしまいました。

 今回はクルマで群馬県まで行き,安中市内のH家でフィズさんのクルマに乗り換えることになっています。
 共に南関東から出向く司さんとの合流は高円寺駅7時に設定。早い時刻ですが,これまでの苦い経験から,それ以降になると到着時間が読めなくなるのが判っています。

 5:20に出発し,246を上ります。トラックが多いものの,順調に流れており,早々と多摩川を渡れました。順調すぎて早着しそうなので,環八から駒沢通りに迂回し,世田谷区深沢のコンビニで時間調整。23区内で駐車場を具えたコンビニは稀有な存在です。

 30分以上前だというのに,司さんから到着の連絡が入り,慌てて再出発。駒沢陸橋から環七を進み,6:50に高円寺駅着。スムーズに落ち合うことができました。

 練馬ICから関越道に入ると,大雨。前のクルマが水飛沫に霞むほどです。天気予報通りの悪天候。
 しかし,進むほどに雨は弱まり,藤岡ICを降りる頃には僅かながら晴れ間も覗くようになりました。
 一般道は丁度通勤ラッシュの時間にあたっており,高崎までは渋滞していましたが,街を過ぎると流れだし,国道18号で安中市へ。9時にはH家に着くことができました。

 Hさんはきょうは仕事ということなので,3人で出発。
 碓氷バイパスで入山峠を越え,軽井沢町へ。追分にある浅野屋に寄って,かなり遅めの朝食にしました。
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 今回,当初の予定では上信越道で信州中野ICに到り,志賀高原から志賀草津道路を経て,草津温泉に抜けることになっていました。しかし,天気予報は一週間前から雨の予報。太平洋高気圧が北へ張り出せば,秋雨前線も去って,晴れるかもと伝えていましたが,毎日チェックしても雨は揺るぎませんでした。
 ところが,藤岡で僅かに見えていた青空は徐々に広がりを見せ,軽井沢では晴れていると言ってもよい状態にまで好転しました。

 既にルートは縮小案に変更しており,ひとまず浅間越から鬼押ハイウェーを鬼押出しへ。三度目の訪問です。

 上空は西風が強いらしく,浅間山の山頂附近を覆う雲がかなりの速さで吹き流されて形を変えていきます。
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 鬼押出しは天明年(1783)に浅間山が噴火した際に流れ下った熔岩流が固まった岩が広がる奇勝地です。
 この時は大量の軽石や火山灰を噴出するプリニー式噴火を起こし,東日本の日照時間を低下させました。空を覆い降り積もった火山灰は折からの凶作は悪化させ,深刻な飢饉を引き起こしました。また,火砕流は吾妻川に達し,下流の関東平野では土砂が堆積し,利根川中・下流域で洪水が頻発するようになりました。

 すっかり晴れ渡った空は陽射しが強く,暑い程です。ここ二週間ほど雨や曇りの日が続いており,気温が低く梅雨のような鬱ぐ天気が続いていたので,心まで晴れるようです。

・荒々しい奇岩の向こうには四阿山。山麓には高原野菜の畑が広がる
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・浅間山の西隣は,昨年の秋に登った黒斑山(旅行記:)から続く外輪山
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・岩場にたくましく生えた草木の中には,黄色や赤に色を変えつつあるものもあった
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 鬼押ハイウェーを北上し,吾妻川を渡って万座ハイウェーへ。ハイウェーとは名ばかりの山岳ルートで,料金所には収受員が配置されていました。
 ホテル群の中に入ると万座温泉で,硫黄の臭いが車内にも漂ってきます。
 国道292号志賀草津道路に合流し,北へ。白根山を縁取るように走って,稜線に出ると,左右の景色が開けます。
 左手の善光寺平は真っ白な雲でまったく見えませんが,その雲が湧き立つように上昇してきて,時折先の景色を隠します。山肌は植生に乏しく,薄くクマザサに覆われている様子が高地を感じさせます。
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 右手の白根山はそれ以上に植生に乏しく,露出した山肌からは湯気とも噴煙ともつかぬ白煙が上がっています。噴火警戒レベルが「2」(火口周辺規制)に引き上げられており,稜線の向こうにある湯釜には近づけなくなっています。
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 もう少し進めば,標高2,172メートルに位置する日本の国道最高地点に達します。
 私がこの稜線に立つのは6度目ですが,毎回霧に覆われていて,どうやら相性が悪いようです。前後の区間が晴れていても,ここだけは視界が利かないことばかり。
 きょうはハナから諦めていたのですが,なんと東側がバッチリ見えています。
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 眼下に広がるのは芳ケ平という湿地帯で,草原の中に池塘が点在しています。下流の太平湿原などとともに今年(平成27年),ラムサール条約に登録されました。火口直下ですが,距離がやや離れているため,立ち入りはできるようです。
 湿地帯から下がった後方にはビル群が立ち並ぶ街が望まれますが,あれが草津温泉です。
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 国道最高地点の少し先が渋峠で,ここから横手山へのリフトが出ています。
 リフトに乗って,足元にリンドウの花が咲く上を上昇していきます。群馬県側の眺望がどんどん開けていきましたが,やがて長野県側からの雲で真っ白に包まれてしまいました。
 目的の横手山頂ヒュッテは霧の中。気温は17度。寒いくらいです。
 私は「きょうは天気が悪い予報だから草津温泉辺りでお茶を濁すだろう」と考えていたので,薄着で来てしまいました。フィズさんにいたっては,「きょうは家でトランプかなって思ってた」。
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 横手山頂ヒュッテは,“雲の上のパン屋”として知られます。ここで昼食を摂ろうというのが,今回のプランの要でした。

 13時を回った時刻のせいか,パンの種類は少ない様子。私はもう一つの名物らしい「きのこパン」を食しました。スープのカップにパンをかぶせて焼いたものです。
 窓の外で濃淡を繰り返す霧のため,雲の上というよりは雲の中となってしまいましたが,非日常的空間での昼食となりました。
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 壁に掛かった愛らしいシカの剥製。特に口元が…。ちなみに今回,山中では出合いませんでした。
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 戻りのリフトに乗ると,途中で霧が霽れて,再び景色が開けました。きょうはある程度以上の標高はダメなようです。
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 今回は渋峠で引き返します。万座には戻らず,草津へ下ります。
 万座三差路を過ぎると,白根山の火山活動の影響で駐停車禁止。17時から明朝8時までは通行止めになります。先に述べたとおり,この辺りで最大の見所である湯釜には行けませんし,駐車場も閉鎖。自治体の職員の方々が見張っていました。

 白根山と殺生河原の間で規制が一旦解除されるので,停車して撮影。距離も高さも草津温泉にだいぶ近づいてきました。
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 ロープウェイをくぐると,岩肌に硫黄が黄色くこびりついた殺生河原。景色もさることながら,こんな所に道路を通したことに驚かされます。
 程なくして荒涼とした景色から森に入り,旅館やホテルが現われて草津町の中心部へ。
 有料駐車場にクルマを停め,湯畑を散策。前回訪れたのは夜だったので,明るい時間に来たのは初めて。
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 前回よりも整備が進んだように感じられる湯畑。周りには草津を訪れた著名人と訪問年を刻んだプレートが並んでいました。有名な作家が多い中,我々が喰いついたのはハインリッヒ・E・ナウマン。「野尻湖でナウマンゾウを見つけた帰りに寄ったんだろうね」と勝手な憶測。

 樋を伝う湯から湯気が上がり,時折熱気が通り過ぎます。そして,湯に融けた様々な金属により,独特の淡い青緑色をしているのが美しいです。
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 そして,入浴へ。草津温泉は湯量が豊富なため,温泉旅館から温浴施設,共同浴場まで充実しています。
 私たちが選んだのは,フィズさんが推す大滝乃湯。湯畑から少し歩いたところに立地します。
 入浴料900円はやや高めだと感じましたが,値段に見合った充実の施設でした。広々とした内湯,露天風呂は勿論のこと,草津温泉に古くから伝わる合わせ湯がありました。
 合わせ湯とは温度の異なる浴槽に,低い温度から順に入っていくというもの。39度から46度までの5つの浴槽がありましたが,私は三番目の44度が限界でした。熱いところに長く浸かることもできないので,39度でのんびり長湯。
 なお,大滝乃湯は煮川源泉を使用しており,pH2という低さ。肌にだいぶ効いたようでした。
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 コーヒー牛乳でクールダウンし,16時半頃に出発。長野原に下り,須賀尾峠を越え,榛名山の西を抜けて安中市へ向かいました。H家に戻ると,フィズさんの夫のHさんも仕事を了えたところでした。ご夫妻が夕食の準備をして下さった一方,司さんと私は「鳥人間」よりも気になる会場の琵琶湖の安曇川デルタ。

 夕食から楽しいひと時を過ごし,翌日が仕事の私は21時半過ぎに一人帰途に就きました。
 三人に別れを告げ,藤岡ICに向かいます。夜の国道の孤独感。
 関越道を上り,高坂SAで休憩。料金の高い圏央道は避けて,鶴ケ島ICで高速をアウト。国道407,299,16号を辿ります。さすがに八王子バイパスだけは利用しましたが,御殿山料金所で0時を迎えました。250円が深夜割引で180円になってもあまり嬉しくない…。
 さらに129号,246号を快走し,0:40頃に帰着。道が空いていたので,鶴ケ島から2時間を切る快走ぶりでした。
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