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夏の北海道2015(6) クッチャロ湖からサロベツ原野へ

旅行日:平成27年7月8~11日⑥
前の記事 夏の北海道2015(5) 宗谷岬と宗谷丘陵
 夏の北海道旅行,第三日目。宗谷丘陵を縫って走り,オホーツク海に面した東浦というところで国道238号に出ました。
 国道を南下すると,猿払村に入り,頓別平野が広がり出しました。酸性土壌の泥炭地のため,畑作には向かず,牧草地が広がります。

 浜猿払で国道は内陸に入りますが,そのまま海沿いを進みます。
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 砂丘に阻まれてオホーツク海は望めませんでしたが,牧草地の中を道が一直線に延びています。あまりにも真っ直ぐであるため,追い抜いて行ったトラックがいつまでも見え,写真を撮るまでに数分待ちました。
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 浜頓別町に移ると,ウシが間近に放牧されていました。草を食みながら,こちらを眺めています。
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 国道に戻り,浜頓別市街に入ります。浜頓別は頓別平野の中心都市で人口は4,000弱。開拓初期は頓別川河口の頓別の方が栄えていましたが,鉄道が浜頓別の方を通ったため,繁栄はこちらに移りました。
 浜頓別駅では天北線から興浜北線が分岐していましたが,いずれも廃線になり,バスに代わっています。駅の跡地に造られたバスターミナル内の鉄道に関する展示を眺めているうち,天北線代替の音威子府ゆき宗谷バスが入ってきました。稚内駅前ターミナルを11:04に発車し,終点の音威子府に着くのは15:28という長距離路線バスです。利用者が少なく,来年には路線が細切れになり,特に中頓別・音威子府間は乗合タクシーに転換する計画があるそうです。
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 バスターミナル自体に駅の面影はありませんでしたが,市街地の側を見ると,倉庫が並んでいます。中には資料館になったレンガ造りのものもあります。これは紛れもない“駅前”のストラクチャです。
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 時刻は14時。浜頓別から東進すると,次の街は約60キロ先の豊富。今を逃すと食いはぐれる可能性が高いのですが,良さそうな店が見つかりません。
 私たちは“駅の後ろ”に建つ町役場に隣接したセイコーマートで好みのものを購入し,景色のよい場所で食べることにしました。

 そうしてクルマを走らせ,向かったのは街の東の高台に位置するクローバーの丘。牧草地の広がるとても眺めの良い場所です。
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 ここからはオホーツク海も望めますが,景色の白眉はクッチャロ湖です。クッチャロ湖は大沼,小沼からなる頓別川河口の潟湖で,湖と本流は短いクッチャロ川で繋がっています。
 写真は小沼の方で,黒っぽい色をしています。水面の標高は0メートルで,水深は深いところでも2メートル程度,頓別川へは2つの水路を挟んでいるため,水の循環に乏しいのでしょう。
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 大沼や浜頓別の街は木々に阻まれて見えません。
 浜頓別は頓別平野の南端部にあり,そのさらに南は北見山地となります。峰の延びる先は,海へ突き出した神威岬でしょう。
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 浜頓別から豊富へは主要地方道84号が通じていますが,道道732号が気になり,途中まではこの道を通ることにしました。
 国道238号を浅茅野まで北上し,そこから732号へ。この道は猿払川を遡り,上猿払で84号に合流します。大部分が未舗装で,ダートが16.5キロにわたって続きます。
 あまり人の手が入らず,自然に近い姿で乱流する猿払川は平野を湿地帯で埋めており,道は丘陵との境界付近を通っています。水位が上がると道も水没し,通行止めになることもあるのだそうです。道沿いに建つ水位計が不気味です。
 道沿いには木が生い茂り,眺望は今一つでした。
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 ダートを抜け出し,上猿払に到る頃にはすっかり曇ってしまいました。84号を西に向かい,中央分水嶺の峠を越えます。中央分水嶺とはいえ,北辺の地に近いため,標高は約170メートルに過ぎません。

 まっすぐ豊富には入らず,豊富町営大規模牧場を抜ける広域農道へ。牧草地の尾根を走る眺望の良い道で,晴れていればクルマを停めて写真の一枚でも撮るところです。が,「曇ってるとこうもテンションが上がらないものなんだね」と言いながら通り過ぎてしまいました。

 豊富バイパスの豊富幌加IC近くにある「レティエ」という店でおやつがてら休憩。
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 ジェラートを食しました。
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 国道40号に出たところにサロベツ原野を見下ろす展望台がありました。雲が低く,茫漠とした眺め。
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 意気の上がらない天気のため,豊富温泉で一浴びすることに。今夜の宿は大浴場がありません。
 豊富温泉は大正7年に石油・ガス開発のための試掘をしていた際に自噴したものです。当初は10日間隔で2時間だけ噴出する間歇泉でした。
 現在,権利は町が持っており,町営の温浴施設「ふれあいセンター」もあります。私たちが入ったのもその施設です。
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 浴室内は独特の匂いがしました。「豊富温泉は石油臭い」と聞いていたので,ガソリンスタンドのような臭いがするのかと思っていましたが,石油の臭いとは別のように感じました。
 湯はやや茶色く濁り,僅かながら油が浮かんでいます。これでも入りやすくするために濾過しているのだそうです。施設内の別の場所には湯治用の“源泉”もあり,こちらも試すべきだったかも知れません。

 「ふれあいセンター」から延びる道の両側には温泉旅館が並んでいます。道が広いため,本土の温泉街とは趣を異にします。
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 国道40号に戻り,名山台展望台へ。サロベツ原野の池塘群を遠望します。
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 すぐ近くにあるJR宗谷線の下沼駅は車掌車を転用した駅舎でした。まだ18時半過ぎだというのに,稚内方面に向かう列車はもうありません。
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 ここからサロベツ原野を突っ切って,オロロンラインに出ます。
 途中にはビジターセンターがあるのですが,もう閉まっていました。しかし,津波避難タワーのような展望塔があり,サロベツ原野を一望することができました。
 大きな池は長沼。木道も整備され,散策できるようになっています。
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 南西方向を見れば,サロベツ川が曲流しています。湿地帯の向こうには砂丘の高まりがあって,その上に昨夜見上げたオトンルイ風力発電所の風車群が並んでいるのが小さく見えます。
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 オロロンラインに合流し,昨夜は通過した北緯45度のモニュメントに立ち寄りました。
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 きょうは利尻富士も見えず,夕焼けも期待できず,淡々と稚内へ戻りました。
 20時前にホテルにチェックインし,夕食に出掛ける折に北防波堤ドームの夜景を撮影。
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 目星をつけていた市街地の店が休みであったため,夕食は南稚内駅近くのファミレスとなりました。
 部屋飲みは三日間で一番早く始まりましたが,いつの間にか寝落ちしてしまい,気付いたら夜が明けるところでした。
次の記事 夏の北海道2015(7) ノシャップ岬,糠南駅,音威子府そば
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