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上総ショートドライブ記―小櫃川河口干潟,養老渓谷

旅行日:平成27年1月6日
 「新春・バス乗り継ぎの旅」の翌日は,本格的なドライブ初めに房総半島を目指しました。
 天気予報はこの日だけ雨になることを伝えていて,躊躇もあったのですが,11月末の茨城県以来ロクに運転していなかったので,決行の方に心は動きました。
 二日前に司さんに連絡してみると,昼からであれば都合が付くという返事だったので,珍しい組み合わせでのショートドライブと相成りました。
口絵


 合流は12時に目黒駅。
 雨の予報ですが,厚い雲が切れて青空が見えている部分もあります。朝からやけに暖かく,気温は15度もあります。
 10:20に出発し,246を北上。鶴間トンネルの出口とつくし野附近が渋滞しており,間に合うのか気を揉みましたが,その後は到ってスムーズでした。渋滞ポイントの江田も梶ケ谷も流れており,多摩川を渡って,瀬田交差点を一発で右折。
 持ち時間に余裕が生まれたので,駒沢通りに折れ,駐車場のあるコンビニで小休止。20分前に動き出し,山手通り,目黒通りを経て,目黒駅近くに到りました。ほぼ時間ピッタリ。

 昼休み時で雑踏する街を走り出し,目黒入口から首都高2号線に乗ります。郊外側で高速道路との接続がない2号線は滅多に使う機会がないので,ちょっと嬉しく思いました。
 C1→1→11→Bと辿り,浮島JCTからアクアラインへ。長いトンネルを抜けると,フロントガラスに水が…。とうとう降り出したのかと思いましたが,かかり方が断続的で雨にしては不自然です。ワイパーを動かすと白く残るものがあり,波飛沫だったようです。千葉県さんの手荒い歓迎。
 木更津側の陸岸には盤洲干潟が広がっているはずですが,海の青色がそこだけ淡いのみ。そして,全体的に白波に覆われています。横風がひどく,時速40キロ規制が敷かれていました。ゆっくり走れた分,景色を楽しめました。

 木更津金田ICを降り,左折。アウトレットの方にやって来ました。一般的な若い方であれば,アウトレットでお買い物,となるところですが,目的地はここではありません。地図を確認し,Uターン。
 県道を引き返し,小櫃川に架かる橋の手前を右折。ここまで書くと行くべき場所は絞られてくるでしょう。1億5000万円の黄金風呂があるスパ三日月竜宮城,はスルーし,舗装されているのかも怪しい細道を進みます。
 笹薮に隙間を見つけ,クルマを停めます。

 細い笹が密生した薮を抜けると,葦原に出ました。
IMG_3853_201501080945255f2.jpg

 ここは小櫃川河口干潟。
 ―前夜。藤沢市の住宅地で悄然と見上げた月は満月でした。満月=大潮=干潟日和なので,潮見表をチェック。きょうの東京湾は11:39に干潮を迎えることを確認したので,昼食を後回しにして目黒から直行したのでした。

 しかし,きょうの干潮時の潮位はT.P+95センチ。しかも既に干潮から1時間半が経過しています。
 アシも生えない干潟を求めて,小雨の中を海の方へと歩きます。所々に貝殻が堆く積まれていました。現代の貝塚。
IMG_3850.jpg

 かなり河口に近づきました。しかし,アシが水に浸かっています。
 先に進むのは諦め,何の残骸かも分からないコンクリートの塊に上がってみました。
 葦原を見渡すことができるようになりましたが,風をもろに受けるようになり,立ってカメラを構えるも困難なほど。
 冬枯れのアシ,遠く霞む工業地帯,風音と叩きつける雨,なんとも言えない物寂しさを感じました。
IMG_3848.jpg

 こちらは内陸側。点々と樹木が見えるのは,水に浸からないのか,潮に強いのか。
IMG_3846.jpg

 雨が強くなってきたので,引き返すことにします。
 途中,川岸に出てみると,少し砂地が露出している部分があり,ポツポツと穴が開いていました。中に何か住んでいるのかも知れませんが,殆ど生物には出合いませんでした。散策している間に見掛けたのは,風に流されて飛ぶウと,司さんが「あそこにいる」と言ったキジのメスくらいなものでした。
IMG_3852.jpg

 昼食を後回しにしたままだったので,何か適当に摂ろうと国道16号に出ます。が,木更津市内では目ぼしい店が見つからず,君津市へ。
 こちらも入りたい店は対向車線ばかりで,ロードサイド銀座が終わりそうになったため,UターンしてCoCo壱にしました。千葉県らしいものは夜にすればいいという考えです。

 後半は―といっても既に15時ですが,司さんが「強いて言えば養老渓谷には行ってみたい」と言っていたので,ふた山越えて向かいます。
 小糸川を遡り,まずはひと山越えて久留里へ。房総半島らしく丘陵が重畳と続きます。
 久留里は湧水の街で,駅前にも自噴井があります。ちょっと停め,水に触ってみましたが,ぬるい印象。これが湧水の湧水たる特徴なのでしょうが,夏に「冷たい!」となる方がインパクトを与えてくれます。

平成23年8月の訪問記
 ・青春18きっぷでミニトリップ―亀山ダムと久留里の湧水

 久留里からまた山を越え,今度は養老川の谷に下ります。川と小湊鉄道に沿った県道を遡り,養老渓谷駅を過ぎてやや行くと,この辺りがどうやら養老渓谷のようです。
 房総山地の河川は嵌入蛇行が発達しており,その顕著な場所の一つが養老渓谷です。
 公営の駐車場が見つからなかったため,民間のところに停めました。無人で,筒に料金を投入するシステムなのですが,生憎小銭がなかったため,隣の旅館で両替してもらいました。

 案内板を見ると,遊歩道を一周できるようなので,傘を差して歩き出します。養老渓谷の散策コースの一つで,中瀬遊歩道というそうです。
 養老川を飛び石で渡る箇所もあり,濡れて滑りやすそうなので,慎重に進みました。
IMG_3854_20150110201149f6b.jpg

 写真のところはそうでもありませんが,砂層の露頭が見事でした。上総層群,三浦層群と云うヤツでしょう。
IMG_3857_20150110201148c99.jpg

 中瀬遊歩道のハイライトが弘文洞跡です。ここにはかつて川回しによって掘られた隧道「弘文洞」がありましたが,昭和54年に崩壊し,現在は切通しのようになっています。
IMG_3856.jpg

 川回しというのは,嵌入蛇行をショートカットする新流路を作り,U字型の旧河道を耕地とするものです。平地が少ない房総丘陵ならではの新田開発の方法で,複雑な地形をさらに複雑にします。
 地理院地図をお借りするとこんな感じ。加工の荒さは…。
養老渓谷
(地図:国土地理院「地理院地図」より)

 今回は地形図なども用意せず,道路地図だけで挑んだのですが,執筆にあたって地理院地図を見ていると,とんでもないところだと思わされました。ちょっと見ただけでも3ケ所の川回しが確認できました。これは改めて愛でにくる必要がありそうです。
養老渓谷2

 三度飛び石を渡ると,しばらくして舗道に出ました。川側に柵もない,クルマで通るには細い道です。
 やがて橋が見えてきて,車道に合流。トンネルをくぐると,駐車場に戻れそうです。
 トンネルは手掘りの趣きがあり,短いものかと思って進入すると,カーブの先に長く続いていました。
 さらに,途中から天井が高くなり,以前『山いが』で紹介されていた共栄・向山トンネルと判りました。
IMG_3858_20150110201148d3e.jpg

 振り返ると,穴が二つ。
 崎陽軒のシウマイの醤油さしのような断面で,カタチがかわいいと言うと,トンネルを見てかわいいというのは私くらいだと苦笑されました。
IMG_3860.jpg

 養老渓谷にはまだまだ名所があり,粟又の滝なども著名なのだそうですが,薄暗くなってきました。
 なので,それらは今後に期すことにして,神社の参拝に回ることにします。
 実は今回,事前に司さんに行きたいところを伺ったところ,どこかで初詣をしたいと言われていました。房総半島にはいくつか知られた寺があり,その中からどれかを選べばいいと考えていたのですが,当日に「おみくじを引きたいから神社で!」と言われました。
 やや離れた一宮町の玉前神社くらいしか泛ばなかった私は,ご本人に調べてもらうことにし,選択されたのが白山神社。ホームページを見せてもらうと,賑わっている様子が掲載されていたので,それなりの規模の神社のようです。
 養老渓谷駅の裏手にあるようだったので,クルマで向かってみると,車幅ギリギリの道。これじゃない感。どうやら別の場所だったようです。

 再度検索してもらうと,久留里駅の近くと判明したので,暗くなった道を引き返しました。雨がフロントガラスに強く打ちつけています。
 久留里に到り,行ったり来たりもしたのですが,ここでも発見できず。結局,今回は諦めることになりました。


※執筆にあたって私が調べたところ,久留里の北約3キロにあったようです。672年,壬申の乱に敗れた大友皇子は山前(大山崎町など諸説)で自害したとされますが,この地―上総国望陀郡田原郷に逃れたという伝承が残っているのだそうです。その十数年後の創建とされる歴史ある神社で,大友皇子を祀っているそうです。


 このまま戻ってもいいのですが,帰宅ラッシュにあたると帰るのがツラいという私のわがままで,東京湾に沿ってぐるりと回ることに。
 雨は上がり,西の空の雲が切れはじめました。その隙間の残照には,製鉄所の煙突がシルエットになっています。

 地図を確認せずに久留里街道を北上すると,市原市姉崎で国道16号に出ました。周辺工業地帯の終業時間なのか,やや流れが悪くなる箇所もありましたが,ほどほどのペースで進みました。八幡浦のコンビニで休憩がてらアイスを食べましたが,八幡という地名から神社の存在を察知すべきでした。近くには飯香岡八幡宮という歴史ある八幡社がありました。

 千葉市に入ると,もう混雑もなし。幕張イオン勘違いなどがあり,浦安,舞浜を経て新木場を折れ,ゲートブリッジを渡って一気に東京城南地区へ。
 本日のご同行者様を送り届け,1号から横浜新道を回るルートと迷ったのですが,環八から246を回って帰宅しました。

 走行距離は296.7キロ,平均燃費は22.9キロ/リットルでした。
 房総半島は間もなく花の季節。今度は先の方までじっくり足を延ばしつつ,地形などをしっかり観察できればと思います。
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