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秋吉台のカッレンフェルトを散策する

旅行日:令和3年4月8~10日①

 昨年の4月、山陰方面の旅を計画していた。
 横浜駅を寝台特急「サンライズ出雲」で出発し、翌朝の米子辺りでクルマを借りて大山辺りを周遊、翌日から2日かけてJR山陰線を進み、浜田、益田、萩を経て下関に到り、飛行機で帰ってくるというものであった。
 寝台券や航空券も用意していたものの、一度目の緊急事態宣言発出により中止せざるを得なくなった。

 昨年は春先から初夏の旅を丸ごと失ってしまったので、1年後に同じ地域を目指してリベンジすることにした。
 ただ、前回の行程を踏襲しながらも前半部分を付け替え、山口県内をメインとした。


 4月8日木曜日、羽田空港7:20発のANA3811便で飛び立つ。スターフライヤーの運行便であるが、運賃差がわずか100円だったので、マイルが貯まるANAで予約した。
 東京湾上で大きく旋回し、横浜辺りから内陸に入った。今回は左側の座席なので、地図をひっくり返したような景色が展開する。
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相模川河口の平塚附近
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箱根外輪山と芦ノ湖
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冠雪した富士山の火口
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 名古屋上空を過ぎる辺りから下界は雲に隠された。西風の影響で5分遅れ、9:05に山口宇部空港着。
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 きょうはレンタカーで山口県内を回る。山口宇部空港はターミナル横にレンタカー会社の出張所がまとまっていて、移動の手間がない。ヴィッツを配車され、すぐに出発できた。

 山陽道の一部をなす山口宇部道路や国道490号、小郡萩道路を北上。絵堂ICを出て、北側から秋吉台カルストロードに入る。
 序盤は森のなかを進んでゆくが、登るにつれて周囲が開け、異様な景色が広がる。草地に白い岩が点在しているのだ。
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カルストロードの景観
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 見下ろす谷底には樹が生い茂った一角がある。「帰り水」といって、大雨の時に水が溜まるのだそうだ。石灰岩地域ならではのドリーネの地形で、地下水位の上昇によって水が現れる。雨の後は地下水位の低下とともに水が抜けてゆき、池は消滅する。このようなドリーネはドリーネ湖あるいは一時湖ともいうそうだ。
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 景色が開けていて気持ちの良いドライブコースを進み、長者ケ森のパーキングにクルマを停める。広い駐車場で、カルスト台地散策の拠点となっている。私は長者ケ森を見てから、西側の北山を目指す。

 草しか生えていない秋吉台のこの一帯にあって、長者ケ森は樹木が密生している。ツバキのような照葉樹が多いようで、落ちた花が転がっている。
 ここだけ木々があるのは不思議に思える。森の下には宙水でもあるのだろうか、乾燥に強い植物群なのだろうか。まだまだ勉強不足だ。
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密生した樹が陽を遮り、昼なお暗い
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 北山を目指して坂を登る。手近な道は植生回復事業で通行止めになっていて、裏側の方へとだいぶ迂回した。初春に野焼きした草が伸び始めていて、足裏から堅そうな感触が伝わってくる。靴底を突き破るのではないかと思う春の息吹きだ。

草の青さと岩の白さ
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 北山の標高は367.6メートル。秋吉台は標高300メートルくらいなので、見通しが利く。
 草原の中に先ほどの長者ケ森も見える。「森」という言葉は「盛りあがる」に由来すると聞いたことがあるが、なるほどここから見下ろすと一本の樹がこんもり盛り上がったように見える。
 辺りには石灰岩柱(ピナクル)が多い景観―カッレンフェルトが展開する。カルスト地形の用語はスロべニア語が多いらしく、憶えるのが難しい。
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突き立ったピナクルが多い一角
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 再びクルマで移動し、秋吉台カルスト展望台へ。秋吉台観光の中心地で、この辺りからエレベーターで秋芳洞に下りることもできる。
 前回訪れた時は晩秋であったから、草は茶色くなっていた。若草の優しい色合いの今回とはだいぶ印象が異なる。
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直径の大きなドリーネ
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草原と森の境目が独特の景観をつくる
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 秋芳洞は3年前の秋に宇部・美祢・山陽小野田産業観光推進協議会による「大人の社会派ツアー」の一環で訪れたばかりだから、今回は入らない。

関連記事 南からきた石灰岩の道―秋吉台と秋芳洞
 平成30年11月の旅行記

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